ゆるおに はみ出し227
FC2ブログ

【メニュー】



はみ出し227
「対談~薬と毒の境目~」

←前回

――母屋半ばの縁側――
刹那、此紀、斎観


此紀「白威の言う通り、洋菓子ってとんでもない量の砂糖と油を使ってるから、健康を標榜するなら、最初から別のもん食べなさいよ」
斎観「なんですって」
此紀「あと、今より相当ガサツな食生活をしてた世代が長生きしてる以上、食品添加物に神経質すぎるほうが身体に悪い気もするわ」
刹那「それはよく思う。排気ガスを吸いまくった世代が元気にしているよな」
斎観「医者は白威の味方かよ」
此紀「そういうわけでもないけど、大量のバターだって健康食品ではないでしょ。なんだって摂りすぎれば悪いわよ」
斎観「ココナッツオイル万能説はどうなんですか? 海外セレブがこぞって食ってるという」
此紀「エネルギーになるのが早い油ではあるけどね。どんな食品にも、いろんな解釈があるわよ。栄養価が高いものは太りやすいし、低ければヘルシーとか呼ぶでしょ。……そもそもどうせ消化できないんだから、好きな油使いなさいよ」
斎観「それを言ったらおしまいでしょう。口当たりがよければ何を使ってもいいって考えは気に入らないですね」
刹那「食う側は菓子の素性などどうでもいいと思うが……」
此紀「最近はそうでもないけどね。食品添加物や化学調味料を避けるとか。医者としては、なんでもバランスよく食べる方がいいと思うけど」
斎観「化学調味料が毒じゃないってのはわかってますが、口に入れるとイーッとするんですよ。あれに慣れない方がいいと思ってます」
此紀「知らんけど。私はそんなに気にしないし」
刹那「うまいと思って食ってるもんにケチつけられるのは腹立つな。俺は香料を使った紅茶なども、普通に飲んでいるのだが」
斎観「なにがアップルティーだ! 人工的な気持ちの悪い香りを紅茶の葉っぱにつけやがってっ!」
刹那「美味しんぼのそれな。そりゃ本物のリンゴを使ったほうがうまいというのはわかるが、人工的な香りの茶も、それはそれでいいだろうに。企業努力の味だ」
此紀「化学合成したものが身体に悪い信仰は、医学的にも苦笑いしたいわね。自然に生える毒草を食べた人間を、化学的に作った薬で助けるわけだから」
斎観「刹那様は漢方の薬師でしょう」
刹那「東洋医学師は、西洋医学を否定しているというわけではないぞ。江戸時代でもあるまいし」
此紀「西洋医学が東洋医学をインチキだと思っている、というのも、同じく間違いね。私たちだって漢方を処方するし」
斎観「俺の立場が弱えー」
此紀「砂糖が身体に悪い説とかを信じてないでしょうね」
斎観「砂糖はさすがに、どういう説があっても使いますね。別のもんに置き換えると、やっぱり代替品の味がするんで」
刹那「要するに、お前は代替品や廉価品の否定派か」
斎観「まったくその通りですね」
此紀「値段なりの世界は確かにあるし、あんたがそういう主義主張である分には好きにしたらいいでしょ」
刹那「カフェインが身体に悪い説は?」
此紀「だから、そんなもんは程度と体質によるのよ。良く作用することもあれば、悪く作用することもあるわよ、なんだって」
刹那「宣水は茶を飲むとめちゃくちゃトイレが近くなると言っていたが」
此紀「利尿作用はあるわよ。それが必要ならベネフィット、困るならリスクよ。興奮作用で眠れないのはリスク、日中にやる気が出るならベネフィット。体質と用途に合わせて使い分けられないならバカ」
斎観「話がわかりやす~い」
刹那「エナジードリンクも同じか?」
此紀「同じね。口当たりが良いから、過剰摂取しやすいという話であって、エナジードリンクがただちに悪というわけじゃないわ。人体に必要な塩だって、摂り過ぎればその場で死ぬでしょうが」
刹那「覚せい剤も同じでは?」
此紀「同じではない。カフェインだって過剰摂取すれば毒だと言ってるでしょ。極論、猛烈に強いカフェインみたいなもんなんだから、身体にガタが来るわよ」
刹那「大麻は煙草よりも害がない説は」
此紀「違法なのよボケナス。所持でパクられたら大迷惑よ。どうしても吸いたきゃ合法の国に行きなさいよ」
斎観「刹那様、口うるさいわりに素行が悪いっすよね」
此紀「どうせ違法の身の上だから、どんどん違法行為をしてもいい、とか思ってるなら大バカよ。スネに傷があるからこそ品行方正にしないとダメなんでしょうが」
斎観「最近の風俗店が絶対に未成年を採用しない理由っすね」
刹那「健康や美容に悪いと言うが、清原はガチムチだし、のりピーは美人のままだったろ」
斎観「食い下がるなあー
此紀「田代まさしは奇行を繰り返したでしょうが! 良いところ良いところを見ようとするんじゃない!」
斎観「キマッてる最中はきわめて犯罪行為を起こしやすいんで、本当にやらない方がいいですよ」
此紀「あんたも見てきたようなことを言うわね。まあ、確かにそうなんだけども」
刹那「山の中の庵とかでやる分には、そういった危険はないのでは?」
此紀「なんとかしてやろうとするな。あんたは若いもんの師表となる立場でしょうが。だいたい、あんたはか弱い美少年風なんだから、薬でやつれてるなんて思われたらみっともないでしょ。ぎりぎりで拮抗してるから耽美なのであって、退廃に落ちたらみっともないわよ」
刹那「……それはそうだな。なるほどな」
斎観「男の操縦が上手いなあ






スポンサーサイト