ゆるおに はみ出し230
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はみ出し230
「対談~念能力を考察する その3~」

――母屋半ばの縁側――
弥風、刹那、此紀、西帝



※『HUNTER×HUNTER』36巻までのネタバレが含まれます





←その2







西帝「? まだ話すことってありますか?」
此紀「……婚外子の組長たちと、そのケツモチをやってる王子たちの思想って、リンクしてると思う?」
刹那「方向性は近いと考えるべきだと思う。……お前が注視しているのは、あれだろ、モレナではなく」
西帝「ああ。『特権階級と、その他大勢』というオニオールの考えを、ケツモチである第3王子チョウライも共有しているのか、ですね」
此紀「モレナ以外の言い分は読み流してたのよ。……『有限による分け前の減少』をカバーするために、有限性を取り払う……無限にコインが湧き出すという発想となったなら、先に問題となったチョウライのコインは、善の貨幣(実現化は不可能だけど心象概念として)。持てる者の私財を増やすことに執着しているのなら、悪の貨幣よね」
西帝「しかし、チョウライにも、その念獣にも、欲深な印象はないですよね。それこそ、公正、無機的で、欲の臭いがしないというか。そういう感じのビジュアルですし」
刹那「俺はさっき気付いたのだが、チョウライは35巻において、第5王子から『奢侈を尽くす』という人物評価を受けている
此紀「? …………。……本当じゃない
西帝「へえー、このルックスと性格と念獣の造形で、尽くすんだ奢侈。意外ですね。よく見ると酒と指輪は、確かにそんな感じかな」
刹那「第5王子の人物評が、どの程度信用できるのかはわからんが……第5王子は理系で計算高い。こいつが『醜悪』と評価するなら、そう見えるだけの行いがあったのだと思う」
此紀「別にチョウライを擁護する理由はないんだけど、念獣の構成要素がキレイすぎるから、奢侈を尽くすと言われてもピンと来ないのよね……」

弥風「…………」

弥風「『富の再分配』というワードを読み逃してたのか? お前が」

此紀「クッ、来たわね、左翼狩り」
弥風「オニオールの言い分は、右派というか、左派を利用するやつのそれだろ。お前らの天敵だ。ま、お前の言うように、チョウライはその根幹を崩すためにコインを吐いたのかも知れないが」
此紀「…………そうね。その場合、チョウライには中道左派として矛盾がないことになるわね」

刹那「いいのかお前? 今、弥風に負けた雰囲気になりたくないという気持ちで、第5王子から悪評を下されたチョウライ支持派になって大丈夫なのか?」

西帝「俺は『チョウライに悪のキャラ付けがされてるなら、本人か念獣が太ってるべきだ』と思ってたんですが、オニオールが太ってるし食ってるし女はべらせてるんですよね

此紀「…………」

此紀「私はチョウライの念獣のディテールを信じるわ

刹那「太陽がモチーフとなっていることには異論ないが、この太陽、黒くないか? 大丈夫か?」
西帝「顕現している王子たちの念獣の中では、タイソンと並んで、足がない……地に足がついていないというあたりも、大丈夫ですか? 13王子の龍は飛んでいましたが、今は座っているので、子供よりも現実性に欠けるということにはなりませんか?」
刹那「十字架もついているが、本当に大丈夫か?」

此紀「…………」

此紀「……足がないこと、つまり非現実性を、コインの現実性によって補正。そして円形の八分割だから、公平性を支持しているのは……嘘ではないと思う」
弥風「円形、つまりすべてが中枢部に集まってるのは、お前らの理念順序としていいとして、黒い太陽の炎によって、そこに外部の者が触れないようになってる点は?」

此紀「…………」

此紀「………………太ってないから信じてたところはあるわ……

西帝「大きいですよね。資本主義の悪性といえば肥える豚。逆に、社会主義者が太っていると、なんか説得力ないですよね」
刹那「チョウライ本人はストイック寄りのルックスだが、オニオールが全身全霊で豚感出してきたよな」
西帝「もう一人の婚外子組長、ブロッコの容姿や言動に悪印象がない分、そのケツモチであるルズールスの印象も上がりますよね。他の二人が悪いので」

刹那「言うて、俺は此紀寄りだけどもな。確かにチョウライの念獣は、公平性を旨としていると思う。中心部に顔はあるが表情がなく、これは『無情ではないが無私である』と解釈できる気がする。……太陽の炎が黒くなければ、俺もチョウライを支持したかも知れん」
西帝「擬音も禍々しい感じですから、たぶん黒いですよね、あの炎」

此紀「…………」

此紀「……チョウライに頑張ってほしいわ……」

刹那「願望になっているが、大丈夫か?」







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