ゆるおに はみ出し232
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はみ出し232
またまた映画を語る~今回はB級狙い撃ち~


その1
その2
『カメ止め』回


――母屋半ばの広間――
豪礼、此紀、西帝



豪礼「……【悪の教典】は、意外と悪くない」



西帝「マ? 観たけど、あんたが評価する映画だとは思わなかった」
豪礼「話はどうでもいい。前半部もな。……伊藤英明のガンアクションだ」
西帝「あのショウタイムか。いかにも『三池崇史×伊藤英明』のコラボですよって感じではあるね。変なリアリティのある銃の撃ち方とか、伊藤英明の『頑健な狂人』っぽさが明るくマッチしてて、開き直った洋画っぽい面白さはあった」
豪礼「そこだけの映画とも言えるが、そこはいい」
此紀「そして、林遣都も美しいわね」
西帝「あー、あのー、映画オリジナルの描写として、林遣都が伊藤英明に『?』って顔させるとこあるじゃないですか。あそこねー、いいですよね」
豪礼「?」
此紀「細かすぎるところ選手権だけど、わかるわ。あれは、なんのために起こした行動なのか。ちょっといいわよね、あそこ。伊藤英明(※蓮実聖司の意)にああいう感情はないから、理解に時間がかかったのかもね」
豪礼「……どこのことだ?」
此紀「邦画には珍しく、言葉では語られず、俳優の演技だけで表現されてるから、あんたは好きなタイプの描写でしょうけど、見逃したのね。もう一回観たら、きっとわかるわよ」

此紀「【キャビン】って観たの?」



豪礼「観た」
西帝「観ました。俺はちょっとネタバレ踏んじゃった状態で観始めたんですけど、思いがけず手の内を明かしてくるのが超速だったので、『あれ? 別に言われてるほどネタバレ厳禁映画でもなくね?』と思いました。最初のほうは、ですが」
此紀「そうそう。構造を明かした上でこんなに先の読めない映画も昨今珍しいと思わせてくるから、ネタバレは踏む前に観たほうが、それを味わえるわよね。アトラクションっぽい経験をさせてくれる映画だわ」
豪礼「……前半にはその面白さが。そして……」
西帝「『おかわり来ましたよ』みたいなとこで超ウケた」
此紀「B級ホラー好きは観ると元気になるでしょう。そうじゃない層には、どうかしらね」

豪礼「【タッカーとデイル】も、B級映画の素養を持つ者を狙い撃っている」



西帝「これ面白かった。邦題がダサいから不安だったけど」
此紀「ジャンル『はじめてホラー映画を観る人間のことは対象としてない』があるわよね。最短だと……【死霊のはらわた】のあとに【13日の金曜日】、あと日本ホラーの【リング】とか挟んで、そこでやっと【キャビン】とか【タッカーとデイル】が面白くなるんじゃないかしら」
西帝「別になんでもいいんですけどね。【悪魔のいけにえ】でも、リメイクの【テキサス・チェーンソー】でも。そのへんの有名作じゃなくて、亜流の近作とかでも。人生におけるB級ホラー鑑賞数が3以上になってれば、【キャビン】【タッカーとデイル】【ディープ・ブルー】あたりの面白さが解禁になるんじゃないかなあ」



此紀「豪礼が前に言ってた【サプライズ】なんかも、B級教養ある人間向けよね」



此紀「藤原竜也の出演作品から、【バトル・ロワイアル】をピックアップ」



西帝「? なぜです? わざわざ語るような映画でもないでしょう」
豪礼「……藤原竜也というより、北野武の映画だろう」
此紀「そうそう。デスゲームものとしては置いておいて、北野武劇場として出色なのよ。若い俳優を従えるように立つ姿、そしてあの、邦画の歴史に残るくらいの気持ち悪い独白。あそこは山本太郎のキチガイを見る目も完璧」
西帝「うろ覚えだなあ。2は竹内力でしたっけ」
此紀「2は邦画の歴史に残るクソ映画だから、観ると損するわよ」
豪礼「2は藤原竜也の絶叫力を以てしても、どうにもならなかった作品だな」

西帝「タランティーノが、【バトル・ロワイアル】で栗山千明を見初め、【キル・ビル】に出演させた話ですが」
此紀「あんたは【キル・ビル】を推したいだけでしょ」
西帝「ブレザーでヤクザ従えてモーニングスター振り回す栗山千明だけで200点なのに、ダリル・ハンナのアホみたいなナースコスプレも見せてくれるから300点です。ビジュアルが最高です」
豪礼「観たが、特に感想はない」
西帝「あんたはそうだろうよ。ロマンを解さない男だな」

西帝「【人狼ゲーム】シリーズ、どうせしょうもないんだろつってタカをくくって観たら、意外とよかった」



豪礼「土屋太鳳の出演作だな?」
此紀「土屋太鳳が出てるのは2作目の【ビーストサイド】で、そうね、初作と2作目は結構よかったわ。人狼ものとしては、対抗のいない共有に投票したりしてメチャクチャなんだけど」



西帝「『邦画の静かで湿っぽい感じ×デスゲーム』が、マッチング成功というか、若い俳優たちの熱演で、期待以上に仕上がってますよね」
此紀「これは原作というか、ノベライズ版も、意外に硬派で淡々とした筆致なのよ。【ラヴァーズ】まではなかなか面白かったわ」
西帝「コミカライズ版も、絵が綺麗でグロくていいです。【クレイジーフォックス】は、俺は映画のほうはあんまりだったんですけど、コミカライズ版はよかったなあ。あの終わり方、親父も好きなんじゃないかな」
豪礼「……映画の話をしろ」
此紀「【マッドランド】は、サディスティック映画として面白かったわよ。このシリーズにしてはテンション高くて」



西帝「そうそう。全体的にこのシリーズ、人狼ものというよりも、若者が死んでいく映画として良いんですよね。ある意味、正統派のB級という感じです」

西帝「親父、今回そんなに語らなかったね」
豪礼「……B級映画は、嫌いではないというだけで、好きでもない」
此紀「そう? あんたは『定石を外してくるB級映画』に高めの点つけてるわよ」
豪礼「……それはそうだな」
西帝「『教養が面白さを生む』とか言うとおごそかだけど、どうでもいいB級ホラーでも観ておくとご褒美があるな、みたいな作品あるよね。それこそ、さっき挙げたやつとか」
此紀「量産型に飽きてるからこそ、目先を変えた映画は、あれね、おもしれー女みたいな面白さあるわよね」
西帝「わっはっは」
豪礼「?」








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