ゆるおに はみ出し188

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はみ出し188
「鬼スポ 没対談 ~比較的、出席率の低い面々~」

一季に一度の大宴、上座寄りの一角――
豪礼、宣水、典雅、沙羅

沙羅「あの、と、隣に座ってもいいか?」
豪礼「……好きにしろ」
宣水「おう、そっちに座れ座れ。お前は相変わらず綺麗だなあ」
沙羅「ふ。あなたは誰にでもそう言っているだろう」
宣水「だがお前は本当に、一等綺麗だ。こんなにいい女は世界中捜してもそうそういない。豪礼を見るその美しい瞳に、今、ほんの少しだけ俺を映してくれ。それで俺は幸福になる」
沙羅「変わらず、口の上手いことだ」
豪礼「……こいつは本当に誰にでも言うからな」
宣水「はっはっは。いやあ、これはと思った女しか口説かねえぞ。無駄弾打てる歳でもねえし」
典雅「私も座っていいかな?」
豪礼「…………」
宣水「おう、座れ座れ。お前も相変わらず美男子だ」
典雅「それはどうも。君が出席するのは珍しいね」
宣水「たまたま帰国する用が重なったから、和泉やお前らの顔も見ておこうと思ってな」
沙羅「和泉はこういう場には出ないぞ。この時期はそもそも山を降りていることが多いようだ」
宣水「らしいな。ああ豪礼、あとでお前の部屋に土産物の袋を持っていくから、シャネルの箱を和泉に渡しておいてくれ。食い物は悪くなるから、お前が早めに食ってな」
豪礼「ああ。……おい典雅、尻を触るな
宣水「反対の手で俺の尻も触ってるぞ。はっはっは」
典雅「両手に花とはこのことだね。君たち二人とも、もう少しは山に居ついてもいいんじゃないか。そうすれば和泉も過ごしやすくなるだろうに」
宣水「はっはっは。そんなことを言いながら前を触りにくるなよ」
沙羅「ご、豪礼のことはあまり触らないでほしい。宣水を手慰みに握って我慢してくれ」
宣水「わはは。こいつはいやに触り方が上手いから、うっかりするとうっかりするな」
沙羅「け、結構な爆弾発言だと思うが、それは」
典雅「口だけだよ。宣水はいつものらりくらり逃げるからね。豪礼のほうがまだ隙があるよ」
豪礼「………………」
沙羅「や、やめてくれ。ただでさえ競争率が高いのに、お前まで狙わないでくれ
宣水「別に典雅がこいつを狙ったところで、数には入らねえだろ」
沙羅「こ、このくらいの美男子なら、豪礼も何かの間違いでその気になるかも知れないだろう」
豪礼「ならん
沙羅「で、でも、酔って前後不覚にでもなれば判らないだろう。酩酊したところを支えられなんぞして、言葉巧みに床へ誘われてしまうかも」
豪礼「見たのか?
宣水「急にでかい声を出すなよ。なんだ? やられたのか?」
典雅「ははははは」
沙羅「えっ。……えっ、ま、まさか本当に」
豪礼「話を変えろ
典雅「ふっ。ふふふふ」
沙羅「えっ……? えっ!?」
宣水「しかし、お前くらいのいい女でも、この男がいいってか。豪礼、もう抱いてやったか?」
豪礼「何度かな」
沙羅「なぜ言う!
典雅「本当に話を変えたね。篤い友情だ」
豪礼「見かけのわりにつまらん身体をしているから、そう面白くもない」
沙羅「そういう赤裸々な猥談は、男だけの場でするものだろう! 私がいる場で言うか!?」
宣水「相変わらずデリカシーがねえな。だいたい女の身体なんてのは男次第だろ。沙羅を抱いてつまらねえのは、お前の抱き方がつまらねえからだろうよ」
典雅「けだし名言だ。フェミニストだね」
豪礼「ふん。克己だの此紀だの、は俺を選ぶ」
沙羅「綾鷹か」
宣水「尻軽の双肩に選ばれてもな。沙羅、こんな男はやめて、俺にしておいたらどうだ? 元気で留守だから亭主向きだぞ」
沙羅「私は家庭優先タイプの亭主がいい」
典雅「豪礼は家庭向きか?」
沙羅「豪礼ならなんでもいい
宣水「だな。豪礼、優しくしてやれよ。こういう女は何があっても養ってくれるからな」
豪礼「ふん。そんなことをせずとも俺を養いたい女はいくらでもいる」
典雅「『他にも女はいるだろうけど、この男を本当に理解して救えるのは私だけ』と思わせたら、10年いけるね」
宣水「それだよな。『俺が本当に困ったとき、助けてくれるのはお前だけだ』で無尽蔵だよな」
沙羅「……ヒモ談義も私がいないところでやってくれ」











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