ゆるおに 『汝は人狼なりや? 鬼だけど』第1ゲーム 0日目
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『汝は人狼なりや? 鬼だけど』第1ゲーム 0日目
『汝は人狼なりや? 鬼だけど』

第1ゲーム『まずは軽めに~半分以上がルールを知らない初参加! 走れビギナーズ~』 

0日目



中間管理職 刹那
「はい、静まれー。今回のゲームのなー、ルールをなー、少し話しておくぞ……。静まれー。静まれーい。…………静まれって言ってんだろ!!!!!

ドクター 此紀
「16人いると、序盤はゴチャゴチャして面倒よね。ほら静まりなさい。注目!!!」

「…………」

中間管理職 刹那
「……なんで此紀の言うことは聞くんだよ。
……えー、今回の宴でのゲームは、恒例の『ぷよぷよ』をやめて、『汝は人狼なりや?』にした。
テレビゲームではなく、アナログな対人推理ゲームにあたる。知っている者は?」

ドクター 此紀
「もちろん」

チンピラ 東雲
「何度か参加してますが、今回の肩書きには多少不満があります。せめて『アウトロー』とかにして欲しかったですが」

原宿ロール 右近
「バカ息子からなんとなくルール聞いたことはあるわよ。あと生クリームたっぷりでおいしい感じの肩書きやめてくんない?」

美女 万羽
「知ってるし、やったことあるし、肩書きにも不満はないわ」

まじない師 克己
「すまないけれど、私は聞いたことがないな。有名なのかい?」

サブカル青年 西帝
「ボードゲーマーとかカードゲーマーとか、アナログゲーマーの世界では有名ですね。俺はやったこともありますが、強くはないです」

荒くれ者 豪礼
「……『人狼』を題材にした映画を何本か観たが」

酔っ払い 斎観
「それたぶん関係ねえと思うぞ。俺もそのゲームは知らねえなあ。テレビで一時期、そんなのがやってた気がするが。深夜のアイドル番組の前とかに」

グラビアアイドル 沙羅
「私も知らんし、この肩書きはなんなんだ

中間管理職 刹那
「全員、名前が2文字で紛らわしいのと、さすがに16人分の色替えをするのは大儀なので、少しでもわかりやすいように特徴をつけた。
……ルール説明を俺はひとりでするのか? 経験者には手伝ってもらいたいんだが」

ドクター 此紀
「ハイハイ。ええと……まず、このゲームテーブルを『村』と称するわね。そういう世界観だから。
この村には16人の参加者、ゲーム的に言うなら『16人の村人』がいる。そしてそのうち1人は、このルール説明が終わったあとにすぐ死ぬわ。『人狼』に食い殺されてね

お嬢様 蘭香
「あ、伊集院光のラジオで聞いたことがおります。
まず1人の村人が死んで……そこから『残る村人の中に紛れている人狼』を推理して、処刑していくゲームなのですわよね。この『処刑』が終了したら、ゲームの中では1日経過ということになる、という」

中間管理職 刹那
「そうだ。『処刑』が行われるのは夜。次に朝になり、また狼に食い殺された村人の死体が出る。
朝に1人、夜に1人。1日に2人が死んでいくゲームだ。
村人は狼を推理し、狼は村人を騙して、自陣営の勝利を目指す」

村のインテリ 宣水
「つまり『タブラの狼』だな? 構成とシステム処理順はどうなるんだ?」

中間管理職 刹那
「ちょっと今ビギナー向けの説明をしてるので、村のインテリは待っててくれ。
村人の目的は、村の中に紛れ込んでいる狼の全滅だ。そして狼の目的は、村人を食い尽くすこと。
村人は『狼をすべて処刑すれば勝ち』 狼は『村人を狼と同数まで減らしたら勝ち』だ」

美少年 桐生
「1日2人ずつ死んでいくので……16人だと、最長でも8日前後の余裕しかない? のでしょうか。16人から1匹だけ探すというのは、かなり難しいような気もしますね」

中間管理職 刹那
「ん? いや、狼が1匹ということはないぞ。今回の村では狼の数は3匹だ」

原宿ロール 右近
「ってことは、16分の3か。5人に1人が狼ってことね。これが多いのか少ないのか、どうもわかんないけど」

行き遅れ 皇ギ
あたしの肩書きなんなのよ? っていうか、まったくやり方の見当がつかないんだけど、16人……1人はすぐ死ぬから、実質『15人のうちに3匹の狼』ってことなのよね? それをノーヒントで探すの? 山勘で揺さぶっていくってこと?」

ドクター 此紀
「まあ大きくは外れてないけど(肩書きも戦法も)。村人以外にも……というか、『村人の中』に、狼探しに役に立つ能力を持つ者がいるのよ」

サブカル青年 西帝
「まず『占い師』ですね。夜間に1人を『占い』にかけて、対象者が狼かどうかを知ることができる。
次に『霊能者』。これは『処刑された者が狼だったかどうか』を知ることができる」

トップブリーダー 神無
「……となると、『食い殺された者が狼だったかどうか』を判別する者もいるのか?」

中間管理職 刹那
「お、喋った。ああ、発想としては良いんだが、『狼は共食いをしない』ので、食い殺された者は、確実に狼ではない」

行き遅れ 皇ギ
「……なんかイマイチ言い方が回りくどくない? 『食い殺された者は村人』って言えばいいじゃない」

美女 万羽
「あー、そこは間違ってないっちゃ間違ってないんだけど。そこで証明されるのは、『村人』っていうか、『人』ってことなのよね。えーと」

村のインテリ 宣水
『狂人』だろ? 狼ではないから食い殺される。占いにかけても『人』と出る。霊能者も『人』と判定する。しかし村人の味方ではない

お嬢様 蘭香
「味方ではない……というと、スパイ? のようなものですか?」

村のインテリ 宣水
「近いな。要するに『狼に味方する人間』だ。狼に利するために動く。狼のために食い殺され、狼のために処刑され、村側の全滅を願う、役職名どおりの『狂人』だ」

中間管理職 刹那
「3匹の狼は毎晩、狼同士で、秘密の作戦会議を開ける。時間としては、『処刑後の5分間』。この間は全員でスマホを触っていてくれ。狼だけがスマホを触っていたら丸わかりだからな。
で、狼は狼同士のライングループ作って、こっそり仲間と相談してくれ。くれぐれも周りにバレないようにな。狼以外のプレイヤーのやり取りは禁止だ。パズドラでもやっていてくれ」

サブカル青年 西帝
グラブルでもいいですか?

中間管理職 刹那
好きにしろよ。全員、スマホはサイレントマナーモードにしておくように」

チンピラ 東雲
「今回、『狂人』は狼会議に参加できるルールですか? それとも聴き耳タイプ?」

中間管理職 刹那
「いや。狼会議にも入れないし、聴くこともできない。
今回、『狂人には、誰が狼であるかのヒントがまったく与えられない』 『狼にも、狂人が誰かは知らされない』

まじない師 克己
「……かなり難しそうな役職だね。『狂人』というのはつまり、悪意があるだけの村人、ということになるのかな」

村のインテリ 宣水
「難しいのは事実だが、できることは多いし、動きによっては狼が見えてもくるぞ。ついでに、狼のほうが狂人を探すのは、比較的容易だな」

美女 万羽
「普通に進めば、まあそうね」

美少年 桐生
「役職は『狼』『狂人』『村人』『占い師』『霊能者』ですか。
さっきは難しいゲームという印象を持ちましたが、『占い師』と『霊能者』がいるのなら、基本的には村人が勝つゲームということですよね? どれだけ早く詰められるかを楽しむ、というような。黒ひげ危機一髪っぽい」

チンピラ 東雲
「いやいや。そんな村側だけ銃火器背負って迎撃するようなゲーム、面白くねえだろ。
あ、村側役職には『狩人』もいるな。狼の襲撃から、特定の一人を護衛する。
狼は毎日、誰かを襲撃するが、狩人が護衛してるやつのことは食えない」

ドクター 此紀
「『狩人が誰を護衛してるのか』は、狩人以外の誰にもわからないわ。もちろん狼も知らない。だから狩人が護衛してる人を襲撃に行ったら、その襲撃は失敗になる。誰も死なずに朝が来る」

お嬢様 蘭香
「その狩人をかわりに食べるとか、別のフリーな人を食べに行き直すとかすればいいじゃありませんの。人食いとしての意識が低いですわね」

サブカル青年 西帝
「そこはまあ、ルールなので。なんかできない事情があるんでしょう。あと『狩人は自分自身を護れない』って特徴があります。これもまあ、よくわかりませんが、なんかできない事情があるんでしょう。余談ですが、『襲撃』『噛み』とか『食い』とか呼ぶこともありますね」

美少年 桐生
「? 聞けば聞くほど、村人が勝つだけのゲームに思えます。ええと……それっぽいところを処刑しつつ、狩人が占い師を護衛し続けて、占い師が村人をどんどん占えば、自動的に詰んでいきますよね」

中間管理職 刹那
「そう簡単にも行かないのが、このゲームの面白いところでな」

ドクター 此紀
「そうね。あと、『人狼』と『村人』以外の『第3勢力』もいるわよ」

美女 万羽
『妖狐』ね。『キツネ』。勝ちかっぱらい泥棒」

荒くれもの 豪礼
「……玉藻御前か?」

ドクター 此紀
「そんな美しいキツネかどうかは知らないけど。さっき説明があったように、『狼を全滅させたら』村人の勝ち。『村人が狼と同数まで減ったら』狼の勝ち。
でも、この時点で第3勢力の『妖狐』が生き残ってた場合、どっちの場合でも『妖狐の一人勝ち』で持って行かれちゃうのよ」

中間管理職 刹那
「キツネの勝利条件はシンプルに『村と狼の勝敗がつくまで生き残っていること』だ。狼の全滅を待ってもいいし、村の敗北を待ってもいい」

チンピラ 東雲
「狼で『ヨッシャ村人を滅ぼして勝った!!』と思った次の瞬間、『コンコーン わざわざ村を潰してくれてありがとうねー』つって勝ちを盗まれた時の脱力感な」

まじない師 克己
「じっと漁夫の利を狙う、食えない役職というわけだね」

サブカル青年 西帝
「あ、ホントに『食えない』んですよ。『キツネが狼から食い殺されることはない』んです。うっかりキツネを噛んじゃった狼はケツをまくって帰って、この場合もまた、誰も死なずに朝が来ます」

行き遅れ 皇ギ
「…………それはちょっと面白いわね」

酔っ払い 斎観
「なんで急に興味を示してきたんだよ姉貴」

行き遅れ 皇ギ
「あたし好みだわ。狼よりも強くて、ただ待ってたら勝利を運んでもらえるのね?」

酔っ払い 斎観
女王バチなの?

中間管理職 刹那
「まあ、間違ってもない解釈なんだが、そのぶん、村人も狼も『キツネ』を常に警戒するぞ。いちばん敵視されるから、そう悠々自適とは行かんな。もっとも勝率が低い役職、とも言われている」

ドクター 此紀
「狼には『キツネを噛んだ』『狩人護衛』のどっちで襲撃を失敗したのかは知らされないけど、状況から『こりゃキツネ噛んだな』と推測できることもあるわ。
そういうとき、狼の残り数に余裕があれば、『俺は狼。あいつはキツネだ』って告発することもあるわね。狼にとっても村人にとってもキツネは邪魔だから、そういうことが起きるうわ」

お嬢様 蘭香
「告発! そういうのもあるんですのね!」

チンピラ 東雲
「ちなみに、狩人にも『キツネ噛み』か『護衛成功』かの判断はできねえぞ。つか、判断できることもあるんだが……刹那様のハウスルールでは『判断できない』ですよね?」

中間管理職 刹那
「そうだ。狩人にも『キツネ噛み』か『護衛成功』かは知らされない

ドクター 此紀
「そんなところね。ああ、あと『背徳者』という役職があるわ。これは言わば『キツネ側の狂人』で、狂人と同じく、あらゆる判定は『人』と同じ。その身のすべてを『キツネをサポートし、生かすこと』に捧げるわ。どっちかというと、皇ギはこっち向きなんじゃないの」

行き遅れ 皇ギ
どういう意味よ?

ドクター 此紀
「『背徳者』は、私はあんまり慣れてないけど、面白い役職よ。目的は『キツネの勝利』だから、キツネが死ぬと、自分もキツネの後を追って死ぬの」

まじない師 克己
「へえ? それは本当に面白いね。ドラマティックだ」

サブカル青年 西帝
「ていうか、『キツネという勝利条件が失われたのに生きてても無意味』っていうシステム的な配慮でしょうけど。あ、あと姉さん、キツネを『強い』と言ったけど、これは『狼に食われない』ってだけで、処刑死は普通にするし、弱さでいうならすごく弱くもあるよ。村人より弱いかも」

行き遅れ 皇ギ
「どういうこと? 『告発』のリスクの話?」

サブカル青年 西帝
「いや。『キツネは占われると死ぬ』んだ。俺はこれを『呪殺』と呼んでるけど、『溶ける』とか言うこともあるらしいな。そして『キツネが占われて呪殺された』場合にも、もちろん背徳者は後追い死をする。その日の朝は、『狼に食われた人呪殺されたキツネ後追い死した背徳者』で、最大3つの死体が出るわけ」

荒くれもの 豪礼
「……ほう?

酔っ払い 斎観
「物騒な話になるや、親父もやや興味を示してきたぞ。なんなんだアンタら」

サブカル青年 西帝
「親父は映画が好きだし、意外とこういうドラマ感のあるゲームも好きなのかも知れないな」

中間管理職 刹那
「キツネ陣営について、最後にもうひとつ。
『背徳者は誰がキツネなのかを知っているが、キツネは誰が背徳者であるのかわからない』
そして『背徳者はキツネの後追い死をするが、その逆はない』。背徳者が死んでも、キツネの勝利条件には関係ないからな」

まじない師 克己
「面白いルールだ。奉仕者がすべてを捧げて尽くしても、ご主人様はそちらのことなど知りもしないのか。『背徳者』は、マゾヒスティックでとても良い役職だね」

サブカル青年 西帝
「あ、さっき霊能者の説明で『処刑された者が狼かどうかがわかる』って言ったけど、これ要するに、『狂人・キツネ・背徳者だったかどうか』かどうかはわからないんだよ。『村人(村側役職者を含む)・狂人・キツネ・背徳者』は、霊能者には、ただ『人だった=狼ではなかった』とだけ判定されるんだ」

美女 万羽
「そのせいで『霊能者なんてただの狼判定機のボロ雑巾』とか言われるのかしらね?」

村のインテリ 宣水
「で、構成は? 説明はざっと終わったろ。そろそろ教えてくれるか?」

中間管理職 刹那
「お前も説明側に回ってくれりゃいいのに。ま、グループラインに送るぞ。今回の構成はこうだ」


【狼陣営】人狼3―狂人1
【キツネ陣営】妖狐1―背徳者1
【村陣営】共有者2―占い師1―霊能者1―狩人1―村人4

初日犠牲者

=16人



原宿ロール 右近
「んん? この『共有者』っていうのは? 今まで説明になかったわよね?」

ドクター 此紀
「そこはゲームが始まってからのほうがいいと思って、あとで説明しようかと……あ。初心者2人が『共有者』を引いたら困るから、説明しておいた方がいいのかしら」

中間管理職 刹那
「そうだな。せめて役職説明は済ませておいた方がいい気がする。……『共有者』は、2名ペアの村側役職者だ。『この2人だけは、互いに潔白の村人であることを知っている』

美少年 桐生
「えっと、探り合いのゲームですから……村人は自分が村人であることを、自分だけが知っているんですよね。これが『2人が知っている』になるということですか。でも、『自分だけ』が『2人だけ』になっても、そこまで意味があるとは思えないのですが……?」

チンピラ 東雲
「大ありなんだよなあ美少年。特に今回のルールだと、『ペアで意思疎通が可能な敵』は『狼2人』だけだし」

まじない師 克己
「ああ。なんとなく見えてきたね。一応、もう少し説明してほしいけれど」

チンピラ 東雲
「克己様の肩書きもハマッてますね。
……たとえば共有者の2人が、『自分たちは共有者だ』って名乗り出たとします。ここでいきなり、当事者2人だけじゃなく、全員から見て、『この2人が村人だと確定する』んですよ。狼は狂人を、狂人は狼を知らねえ。だから、ペアで名乗り出るのは『本物の共有者』か『狼2人』だけです」

お嬢様 蘭香
「? 『狼2人』なら出られるのでしょう? あと、キツネ陣営。『背徳者』のほうはキツネを知っているのですから、『キツネを指名してペアで名乗り出る』ということもできるのでは? なので名乗り出た2人が、『本物の共有者=村人だと確定する』ということはないと思うのですが……?」

チンピラ 東雲
「正確にはそうなんだが、偽者の共有者ペアが現れた場合、本物の共有者ペアが黙ってねえ。
つまり本物ペア+偽者ペアで『4人の共有者』が現れるわけだ。味方は共有者だなんて嘘をつくわけがねえから、『この4人の中の2人が敵陣営』だってことが確定する」

サブカル青年 西帝
「そうですね。だから共有者を名乗る4人全員を処刑してしまえば……これはゲーム用語で『ローラー』っていう戦術なんですが。4人の共有者をローラーで轢く。ニセ共有者が狼なら、これだけで3匹いる狼のうち、いきなり2匹が死ぬことになる。キツネに至ってはいきなり敗北決定だ」

お嬢様 蘭香
「あっ。なるほど……。狼とキツネにとって、『共有者である』と嘘をついて名乗り出るのは、失うものが多すぎるのですね。
……あら? でも、その『ローラー』をすると、本物の『共有者』2人のことも処刑してしまうのでしょう? 絶対にローラーが行われる、とは限らないのでは?」

サブカル青年 西帝
「共有者って、別にそんな重要な役職じゃないから。単に『2人ペアで無実が確定してる』っていうだけの役職で、特殊な能力も何も持ってないから、敵2人と引き換えに死んでもらえるなら、全然OK。処刑回数は限りがあるから、2回を村人に消費しちゃうのは、ちょっともったいないけどね」

美少年 桐生
「……。……ん? そこは『霊能者』で効率化できる……よね?」

酔っ払い 斎観
「霊能者? ええと、『処刑されたやつが狼かどうかを判定する』役職だったな」

美少年 桐生
「そう。その『霊能者』の判定があるだろ? 自称共有者4人のうち、『1人を処刑した時点で、あとの3人の内訳がすべて確定』するよね? ……あ、これはニセ共有者が『狼2人』の場合に限るのか」

行き遅れ 皇ギ
「……。ちょっとわからないわ。どういうことなの?」

美少年 桐生
「だから伯母さん、こういうこと。
『狼は狼とペアでしか共有者を名乗れない』以上、自称共有者4人のうち、最初に処刑されたやつが、霊能者から『狼じゃなかった=人間』って判定されたら、対立するペアが狼ってことが確定する。
逆に霊能者からの判定が『狼』だったら、対立するペアが本物の『共有者』!
つまり、狼が共有者だというウソをついたら、最初の1回の処刑だけで、確実に2匹ともバレて助からないってことになるよね。だから『狼が共有者として名乗り出ることはまずない』……んですよね?」

サブカル青年 西帝
「あー……。大筋では、まあそうだな。でも、お前も自分で気付いてたみたいだけど、それはニセ共有者が『狼2人』だと想定した時に限る話だよな」

荒くれもの 豪礼
「……確かに。ニセ共有者が『キツネ+背徳者』である場合は、その特定方法は適用されんな。……最初に処刑された者が『本物の共有者』か『背徳者』であれば、霊能者の判定では『狼ではない』とだけ出るのだろう。だから、どちらのペアが偽者なのかわからない」

サブカル青年 西帝
「まあ……そこもそうだね。たとえニセ共有者が本当は『狼2人』だったとしても、村にはそのことはわからない。村視点、ニセ共有者に『キツネ+背徳者ペア』の可能性が無くはないなら、ローラーは続ける必要がある。
もし『キツネ+背徳者』が共有者を名乗った場合、村側の最善は、ローラーの一番手でキツネを処刑することだね」

酔っ払い 斎観
「ん? キツネも霊能判定では『狼ではない』としか出ないんだろ? ……あ、いや。『キツネ』が処刑された場合は、ペアの『背徳者』が後追い死するのか」

サブカル青年 西帝
「そう。最初の処刑を『キツネ』にぶつけられたら、後追い死が出る以上『誰から見ても残った共有者ペアが本物』だ。
……とにかく、ニセ共有者はまずローラーされて生き残れないから、キツネは出るだけ丸損なんだよ。狼はまだまあ……意味がなくはないけどね」

酔っ払い 斎観
「あー。キツネが首尾よく『共有者共有者』を先に処刑できても、そこで『ローラー』ってのが止まるわけねえよなあ。だって実際、『残ったペアが偽者』なわけだし、誰が見てもその可能性があるわけだから。なるほど、意味ねえな。順番に関係なく生き残れねえのが『ローラー』か」

荒くれもの 豪礼
「……キツネを一番手で処刑できずとも、ローラーが『共有者キツネ』の順なら、背徳者の後追い死が発生する。『ローラーで使うはずだった4回の処刑』が2回浮き、本物の共有者も1人生き残った上に本物だと確定するな。
……また『共有者共有者キツネ』の順になった場合も、残った背徳者が後追い死するため、処刑回数が1回浮く。処刑回数3で、ローラーを完遂したのと同じ成果が得られる」

サブカル青年 西帝
「ああ……まあ、その通りだよ。ルールも知らなかったくせに、よくここで処刑回数のことまで考えられるな。親父がときどき見せる、その謎の知性のキラめきなんなんだよ」

美少年 桐生
「そのあたりまでは気付かなかった……。じいちゃんすごいな。……えっと、だから、狼もキツネも、共有者を名乗るメリットはない。だから『偽者の共有者は出てこない』んだね?」

ドクター 此紀
「ああ、惜しい……。あんたたちの一族、初心者にしてはかなり悪くない頭の回転なんだけど……」

サブカル青年 西帝
「霊確なら、これでまあ合ってるんですけどね。LWがグレラン強ければ、逃げ切るための縄稼ぎ+あわよくば乗っ取り狙いで『2狼で共有騙り』は無くはないんですが。あと狂人や背徳が『相方死亡/潜伏』でCOしてくることもあるし、敏腕狂人なら『灰から狼ブチ当てて指名』で騙ることもありますね」

美少年 桐生
暗号?

まじない師 克己
「……なんとなく、このゲームの進行の流れがわかってきたよ。そうサクサクとは進まない、ということだろうね」

ドクター 此紀
「刹那、『騙り』の説明はどうする? ゲーム中に話そうと思ってたんでしょうけど、3人いる『人狼』はともかく、単独で動かなきゃいけない『狂人』『キツネ』『背徳者』を初心者が引いたら、やっぱり可哀想だわ」

中間管理職 刹那
「そのあたりは初心者に回らないよう(弥風に)割り振ってもらおうと思ったんだが……それはメタ推理を呼ぶ可能性があるな。ここで説明するか。西帝、お前の方が説明が上手いようだ。頼む」

サブカル青年 西帝
「あ、ハイ。ええーと。
桐生は今、ニセ共有者について『霊能者の判定』を軸に詰め将棋をしたけど、これ、もっぱら村側が有利で、敵にとってはすっごい邪魔だろ?
だから敵も『偽者の霊能者』を出してくることがある。もちろん『偽者の占い師』も。
この偽者を『騙り』と呼ぶ」

チンピラ 東雲
「特に占い師は、ほぼ必ず偽者が出てくるぜ。占い師は、敵にとって一番ジャマな能力者だからな。『ニセ共有者』がまず出てこない理由は、むしろこっちだよな。共有者なんか名乗るくらいなら、占い師とか霊能者に回った方が旨みがある」

美少年 桐生
「ああ、『村側だけ銃火器を背負って』るわけじゃない、というのは、そういうことですか。
……ん、わかった。『狂人』や『背徳者』は、そこが出番か。ニセ能力者を名乗って、村人の邪魔をするわけですね?」

チンピラ 東雲
「基本的にはそういうことだな。で、初心者がキツネとか引いた時のために、一応言っといた方がいいだろうな。『ローラー』は占い師や霊能者にも使われる戦術だ」

ドクター 此紀
「特に霊能者なんて、処刑されたやつがキツネかどうかもわからない、ただの残り狼カウンターよ。さっき万羽が言った『霊能者はボロ雑巾』っていうのは、人狼格言のひとつね」

美女 万羽
「占い師は、『生存者の中から、狼と人を判別できる』上に、『キツネを呪殺できる』から、村としてはなるべく生かしたいけどね。2人以上出てきた霊能者なんかは、さっそくローラーが定石よ」

村のインテリ 宣水
「だからこそ、あえて霊能者は処刑しない、っていう戦術もあるだろうがな。いきなりローラーされることを承知で、狼やキツネが出てくるとは考えにくい。これはニセ共有者が出てこない理由と通ずるな。霊能者を名乗る偽者、『霊能者騙り』の正体は、まず狂人ってのも定石だろう。……もっとも、ここを逆手に取って騙りに出てくる、狡猾な狼やキツネもいるだろうが」

お嬢様 蘭香
「? 『霊能者などボロ雑巾』なら、狂人や背徳者であっても、別に霊能者を騙る必要はないのでは? わざわざボロ雑巾になりに行く理由が、何かあるのですか?」

サブカル青年 西帝
「ボロ雑巾になるのは『2人以上出てきた場合』だよ。1人しか出てこなかったなら、そいつが本物の霊能者として確定。すると、さっき桐生が想定してたケースとかで、霊能判定が邪魔になってくるだろ?」

チンピラ 東雲
「霊能者騙りは、『本物の霊能者をボロ雑巾にするために出てくる』とも言えるかもな。ついでに狂人や背徳者は、限りある処刑回数を、自分がローラーされることで消費できれば、ご主人様である狼やキツネを、その分だけ処刑から守れるわけだ」

中間管理職 刹那
「『本来の数をオーバーした役職者をローラーする理由』には、『確実に含まれている敵を排除する』ことの他にも、狩人を処刑から守ることも含まれる。『偽者の役職者は必ず敵=狩人ではありえない』『本物の占い師や霊能者=味方だが狩人ではありえない』、ゆえにローラーで狩人を処刑してしまうことは起きえないからだ。役職者以外を処刑すると、狩人を葬ってしまうことがある」

グラビアアイドル 沙羅
「ん? 話の流れからして、『共有者』『占い師』『霊能者』は名乗り出るのだろう? 『狩人』も名乗り出ればいいのではないか?」

チンピラ 東雲
「そしたらその晩に狩人が狼に食われちゃうでしょ。『狩人は自分を護れない』んですから。狩人は大事ですよ。占い師が食われないように護衛してもらったり、GJで処刑回数増やしてもらったり。実際に護衛してなくても、狼が『護衛されてるかも』とビビれば、重要な役職者を襲撃するのは躊躇するでしょうからね」

ドクター 此紀
「『護衛してるかも?』と狼をビビらせせて躊躇させるのは、いわゆる『狩人抑止力』ね。
逆に言うと、これが取り払われて『狩人は確実に死んだ! 誰でも襲撃し放題だ!』と狼に思われるのが一番痛いわ。
だから原則として、狩人は黙して死ぬべきね。狩人自身が死んでも、抑止力だけは残すために」

サブカル青年 西帝
「あ、いえ、そこは遊ぶコミュニティによってぜんぜん解釈が違います。狩人が黙して死ぬか、名乗り出るかは、その時々に判断すべきかと」

行き遅れ 皇ギ
「たぶん、一応だいたいのルールはわかったわ。……『GJ』っていうのは何? お父さんが気にしてた処刑回数って、つまるところ何回なの?」

サブカル青年 西帝
「『GJ』っていうのは『狩人が襲撃対象の護衛を成功させること』。『狩人、いい仕事したな! グッドジョブ!』っていう意味。1人が襲撃されて、1人が処刑されるから、毎日2人ずつ減っていくゲームだけど、護衛が成功すれば、死ぬのは処刑された1人で済む。
処刑回数は……7回ですよね、刹那様?」

中間管理職 刹那
「ああ。15人になった夜から処刑スタートとするので、最大で7回だ。ええと、わかりやすい表記は……これもラインで送ろう。まずさきほども言ったが、16人のうち、最初に1人が死ぬ。そこで15人になり、この時点からゲームスタートだ。

1日に2人ずつ減っていくゲームなので、
『1日目:15人』→『2日目:13人』→『3日目:11人』→『4日目:9人』→『5日目:7人』→『6日目:5人』→『7日目:3人』→『終了』となる。

この『→』が処刑回数を示す、と考えてもらえば、分かりやすかろう。もちろん、途中で勝敗がついた場合はもっと早く終了するぞ」

サブカル青年 西帝
「『3人』は、ラストウルフ……最後の狼がうまく生き延びた場合の決戦日ですね。狼2以上ならすでに村が敗北しているので、つまり『3人の日』があるなら、内訳は確実に『+人+人』です」

美女 万羽
「ここで『人』を処刑しちゃうと、あとの1人が襲撃されて、次の日は狼1人だけになって『狼勝利』でおしまい。反対に『狼』を処刑できたら、もう襲撃は起きないから『人2』だけ残って『人勝利』。とにかく、3人の日に処刑を行ったら、その時点で自動的に勝敗がつくことになるわね」

ドクター 此紀
「たとえばGJが1回出た場合、1人の襲撃死を防げるから、生存者が1人増えるわ。『15人→(ここでGJ)14人→12人→10人→8人→6人→4人→終了』で、処刑回数は7回で変わらないんだけれども。
ただし2回GJが出た場合は『15人→(ここでGJ)14人→(ここでGJ)13人→11人→9人→7人→5人→3人→終了』で、処刑回数が8回に増える。この分だけ、村にはチャンスが増えることになるのよ」

まじない師 克己
「2回のGJが出ない限りは……7回のうちに、3匹の狼と、1匹のキツネを処刑しないと勝てない、ということだね? さっき宣水が言った『あえて霊能者を処刑しない』という戦術があるということは、狂人や背徳者の生存如何はあまり重要ではないんだろう? 特に、背徳者についてはキツネとペアだから、単独で生き残ることはないのだし」

ドクター 此紀
「狂人も勝利条件が狼に準ずるから、ゲーム中に単独で生きていることはないわよ。……狂人や背徳者を放っといていいかどうかは、状況によるわね。
たとえば生存者が5人になったとき、内訳が『狂人村人村人』だった場合、『狼陣営が3票を持ってる』から、村人がどう喚いても、この晩の処刑は『村人』になるわ。翌朝、狼は人(狂人でも村人でも構わない)を襲撃する。で、残る3人は『+人』になって、狼のほうが多くなってるから、狼が勝利してるわ」

中間管理職 刹那
「これをゲーム用語で『PP(パワープレイ)』と呼ぶ。この事態を避けるため、狂人や背徳者の目星がついている場合、処刑したほうがいいこともあるな。
おっと、あまりに初歩的なことなので説明していなかった。処刑は投票による多数決で行なわれ、全員が1票ずつ持っている。最多得票者が同数だった場合は、その中からランダムで処刑される。これはハウスルールだな。決選投票は行わない。面倒なので

まじない師 克己
「おや? 『狂人村人村人』の時点でも、まだ処刑は行われるのかい? 『狼が村人と同数になる』という、狼の勝利条件を満たしているじゃないか」

ドクター 此紀
「あ、これもハウスルールの可能性があったわね。
『狂人はすべての判定が人と同じ』と言ったわよね。これは『勝敗判定』でも同じ。
つまりこの場合は『狼2+人3』という判定になるから、まだ狼は勝っていないのよ。さっき説明した通り、この晩にPPで勝つけどね」

中間管理職 刹那
「『背徳者』も同じく人判定だ。
生存者4人で『キツネ背徳者村人』の場合、背徳者は人判定されるから、『狼1+人2+キツネ1』で、勝敗は決定していない。

先の例と同じく、キツネが2票持っているので、どうあがいても村は勝てないが。
狼と力を合わせて2:2のランダムでキツネを処刑できたとしても、背徳者が後追い死し、この時点で『狼1村人1』の同数になるので狼が勝利する」

ドクター 此紀
「正確に言うと、そこでさらに襲撃が発生するから、残った村人も襲撃死。生き残るのは狼1匹だけになるわね」

美少年 桐生
「ええと……。生存者3人で『キツネ背徳者』などの場合はどうなるのですか?」

中間管理職 刹那
「その構成はありえない。前述のように、背徳者は人判定だ。つまり『狼1+人1+キツネ1』となり、『狼と人(=背徳者)が同数』という狼の勝利条件を満たしているため、狼勝利からの横取りで『キツネ勝利』で終了している状態だ。

よって最終日3人の時点で、キツネは確実に死亡している。
さきほど西帝も言ったが、生存者3人の日が訪れたならば、内訳は必ず『+人+人』。キツネ死亡の時点で背徳者も死亡しているので、ここでの『人』は、村人か狂人だ」

村のインテリ 宣水
「キツネは霊能判定でこそ人と同じ扱いだが、勝敗判定では『キツネ』として独立してるわけだな?」

ドクター 此紀
「そうよ。……この勝敗判定が呼ぶ、面白い展開を、ひとつ説明しましょうか。

たとえば4日目の夜までに狼を1匹も処刑できず、かつキツネも生きてたら、翌日の生存者7人が『狼3+人3+キツネ』で、うっかり狼の勝利条件を満たしちゃうから、キツネの勝ち
いわゆる『狼飽和』ね。狼もこれを避けたい。

……こうなりそうな場合、狼はどうすればいいと思う?」

美少年 桐生
「ええと……。つまり『4日目の夜の時点で、人を吊ったら狼の負け』。これを避けるためにはどうすればいいのか、ということですね? ……」

中間管理職 刹那
「正解は狼の自殺だ」

お嬢様 蘭香
「ヒャッ」

酔っ払い 斎観
「え、『狼は共食いできない』んですよね?」

ドクター 此紀
「そうね。だから自殺というより、『自首』が近いかしらね。人柱ならぬ『狼柱』

中間管理職 刹那
「4日目の処刑前に『村人のみなさんに残念なお知らせです……狼、元気に全員生存中です! きょう村人が処刑されちゃうとキツネが勝っちゃうんで、オレ狼を処刑して、村を延命させましょう! 仲間の狼が誰かはナイショですけどね!』とご提案をする。
この日の処刑はこの狼となり、翌日の7人を『狼2+人4+キツネ』に調整できる」

サブカル青年 西帝
「さらに『襲撃でキツネ探すんで、狩人は俺の指名したところを護衛してください! 俺たち別のところ襲撃するんで!』って頼んだりもしますね。
この襲撃でキツネを外したら、翌日のメンツは上記の7人だけど、キツネにヒットしたら襲撃失敗になるから、8人になるな。
狩人との契約によって、『GJではなく、確実にキツネ噛み』ということがわかってるから、この日にもう1匹狼が出て、『オレ狼がキツネを噛んだ! あいつがキツネじゃあ!』って告発する」

美少年 桐生
「ええと……8人の日に告発されたキツネを処刑して、1人襲撃して、次の日6人が『狼2+人4』か。この日の処刑は、キツネを告発した狼だから、次の日4人で『狼1+人3』だね。
キツネ襲撃に失敗して、村人を襲撃しちゃって7人になった場合でも、1人減るだけで、進行そのものは……だいたい同じか。キツネを噛めなかった以上、推理でキツネを処刑しなきゃいけないけど」

酔っ払い 斎観
「共通の敵『キツネ』を始末して、残った狼と村人で対戦ってことになるのか。じゃあ村人も狼の指示に従った方がいいわけだな」

美女 万羽
「そーね。まあ狼もキツネも避け続けて、人ばっかり処刑した村人に、拒否権なんかないわよね」

中間管理職 刹那
「ちなみにシステムの処理順序は『投票→処刑(発表)→狼相談・襲撃対象決定タイム=狩人の護衛対象決定タイム=占い師の占い対象決定タイム→占い→呪殺→後追い死→襲撃』なので、以下のようになる。

『狩人が、処刑された者を護衛してしまうことはない』
『占い師が、処刑された者を占ってしまうことはない』

『占い師が襲撃された翌朝にも呪殺は起きる』
『狼が処刑された者を襲撃してしまうことはない』

『そうなってしまうことはない』というのは、『できない』と言い換えてもいいな。禁止事項にあたる。また、これは前にも述べたが、『もちろん狼が狼を襲撃することも不可能』だ」

村のインテリ 宣水
「ってことは、『意図的襲撃失敗』は不可能ってことだな? それとも『誰のことも襲撃しない』はアリか?」

中間管理職 刹那
狼は必ず、生存者の誰かを襲撃しなければならない。
朝に死体が出なかった場合は、必ず『キツネ噛み』『GJ』の二択だ。
同じく、『占い師は生存者の誰かを占わなければいけない』 『狩人も生存者の誰かを護衛しなければならない』」

村のインテリ 宣水
「占い師が同じ者を連日で占うのは?」

中間管理職 刹那
「んあ。そのケース考えてなかった。……純粋な妨害行為にあたるので禁止だ。『同じ者を複数回占うことはできない』

村のインテリ 宣水
「了解した。投票については記名式なのか?」

中間管理職 刹那
「記名式だ。『誰が誰に投票したのか』は、全員に公開される。あと、自分自身には投票できない。これは多分ハウスルールだが、初心者にはシンプルなほうがよかろう」

お嬢様 蘭香
「ええと、ええと……。『占い師が、その夜に襲撃される人を占ってしまう』というのもナシということですわよね?」

中間管理職 刹那
「ん? いや、それは大アリだぞ。アリというか、自動発生しうる事態、ということだが。
上記の処理順により、『占い対象決定タイム→襲撃』だ。『占い師には誰が襲撃されるかわからない』からな。当然、襲撃される者を占ってしまうことはありえる、というわけだ」

ドクター 此紀
「初心者からは面白い質問が出てくるわね。『噛み合わせ』はニセ占い師の常套手段よ」

お嬢様 蘭香
「噛み合わせ?」

ドクター 此紀
「『襲撃死したやつを占った。結果は人だった』って言い張ることよ。狼は狼を襲撃できないんだから、襲撃死してる時点で、人なのは確定してるでしょ? 灰を狭めないための手よ。
あと『自分がキツネで呪殺を出した』って言い張りたいときにも、襲撃先占いを主張するわね。
確かにニセ占い師にとっては有効な戦術なんだけど、まさしく『灰狭めを嫌った噛み合わせ』を疑われるから、だいたい信用度は落ちるわ」

お嬢様 蘭香
「灰を? 狭めない? とは」

サブカル青年 西帝
「まずゲーム用語で、狼を『黒』、人を『白』って言うんだ。この『白』っていうのには、狂人や背徳者も含まれたりする。占いや霊能の判定では、キツネも『白』と出るね。
それで、『占われていない者』は、白か黒かわからないから、『灰』とか『グレー』って呼ぶ」

ドクター 此紀
「たとえば2人の占い師がいたとして、蘭香が両方から占われて、両占い師から『白だった=人だった』と言われたとする。
占い師のどちらかは本物
なわけだから、この時点で蘭香は、誰から見ても確実に白になるわ。狼ではありえない。
また『キツネは占われたら死ぬ』以上、占われて生きてる時点で、キツネでもない。
狂人か背徳者、という可能性はあるけどね。
これを『確定白』とか『確白』と言うわね。『白確定する』とかね」

中間管理職 刹那
「2人の占い師のうち、片方だけから『白だった』と判定されたら『片白』あるいは『1白』
片方から『白だった』と言われ、もう片方から『黒だった』と言われた場合は『パンダ』あるいは『斑』と言う」

お嬢様 蘭香
「『パンダ』のほうがよろしいですわね。可愛らしくて」

中間管理職 刹那
「まあ好きに呼べ。『1白』や『片白』には、処刑や占いを押し付けにくい。まして『確定白』には、ほぼ絶対に使えない。狼から濡れ衣を着せられる村人を『SG(スケープゴート)』と呼ぶんだが……。原則として、もっともSGにしやすいのは『灰』の者だ。
だから狼は、なるべく灰のエリアを狭めたくないわけだな。1白や片白、確定白を作りたくない」

チンピラ 東雲
「で、なるべく『灰』を狭めないための手段のひとつが、自分が占った(と言い張る)相手を食う『噛み合わせ』だ。
襲撃死すれば自動的に白が確定するから、そこに占いで白判定を出しときゃ、生存者の灰エリアは狭まらずに済む。『どうせ灰から誰かを食わなきゃいけない』みたいな時に使われる手だな」

サブカル青年 西帝
「狼以外のニセ占い師が『噛まれたやつに白判定を出す』ことも、同じように『噛み合わせ』って呼んだりするね。あと『本物の占い師の占い先を読んで食いに行く』のも、やっぱり『噛み合わせ』って言う。これ占い師視点ではつまり『噛み合わされ』なんだけど、村人には『噛み合わせた』のか『噛み合わせられた』のか、区別がつかないから。
つまりまあ、『占い先と襲撃先がかぶること=噛み合わせ』だね」

美女 万羽
「これはわかるだろうけど一応ね。占い師の片方だけから『黒だった』って言われた場合は『1黒』『片黒』。あと両方から『黒だった』って言われたら『確定黒』で、狼決定よ」

お嬢様 蘭香
「えっ? 狼が決定することなどあるのですか? そういう事態を防ぐために、偽者の占い師……『占い師騙り』が出るのではありませんの?」

チンピラ 東雲
「いや、確定黒は出るぜ。まず、ニセ占い師が『狼』で、仲間を切った場合。
これは確霊下……霊能者が1人しか名乗り出ず、確定した場合によく使われる作戦だ。
仮に狼仲間に白判定を出して、そいつが処刑されたら、確定霊能者から『黒判定』が出るから、ニセ占い師の嘘が全員にバレる。これを『占い師の破綻』って呼ぶ」

サブカル青年 西帝
「占い師が3人以上出てたらともかく、2人しかいない占い師のうち、片方が破綻したら、自動的に『もう片方の占い師が本物』だと確定するからね。
これは狼にとって厄介な話だ。狩人は本物の占い師をずっと護衛するに決まってるから、襲撃することも難しいし。
その事態を避けるため、つまり『占い師を騙ってる狼が破綻しないため』に、仲間を切って『確定黒』にするんだよ」

ドクター 此紀
「第二に、ニセ占い師が『狂人』だった場合。
これは多くの場合、『村人だと思った相手を、狼に仕立て上げるために黒判定を出したら、本当に狼だった』というケースね。これを『狂人誤爆』と呼ぶわ」

村のインテリ 宣水
「狂人占い師については、狼占い師と同じで『あえて狼を切り、霊能判定と辻褄を合わせる』ってケースもあると思うが。もっとも、この作戦は後出しの場合『本物の占い師がすでに黒判定を出してる』か、先出しの場合は『自分が推理で狼を当ててる』かが前提条件になるな。後出しはともかく、先出しをやる奴はえらく度胸があると思うが」

ドクター 此紀
「ちょっと村のインテリ。今は初心者向けに説明してるんだから、いきなり高度な作戦の話しないでよ。混乱させちゃうでしょ」

サブカル青年 西帝
「ちなみに、『狂人占い師が速攻で黒判定を出す』っていう作戦そのものは『狂人特攻』って呼ぶね。あと用語として、『黒判定を出す』ことを『黒打ち』とか『打つ』って言ったりする」

美女 万羽
「話を戻すわよ。最後に、ニセ占い師がキツネ陣営だった場合。これは説明しなくてもわかるでしょ? まあ色んな思惑があるけど、ありえるってことはわかるでしょ」

ドクター 此紀
「一応噛み砕くと、キツネ陣営がニセ占い師の場合。狼勝利からの横取り狙いなら、村人を狙って黒を打ちたい。村勝利からの横取り狙いなら、狼を狙って黒を打ちたい。どっちでもいいなら、誰に黒を打ってもいいのよね。
で、狼に黒打ちが成功して、真占い師もその狼を占った場合は、黒確定の誕生ってこと」

中間管理職 刹那
「……以上の理由により、『確定黒』は出る。なお『誰からも占われていない者』は、さっき言ったように『灰』と呼ばれるが、怪しさによって『黒濃厚』『白っぽい』などと言ったりもする」

ドクター 此紀
「話が少し戻るけど、『占い師は誰が襲撃されるかわからない=襲撃された者を占ってしまうことはある』と同じで、『狼も誰が占われるかわからない=呪殺されたキツネを襲撃対象に選ぶこともある』わ。
背徳者がすでに死んでいる場合は後追い死が出ないから、この場合、狼からは普通に『村人を襲撃して成功』に見えるわね」

中間管理職 刹那
「同じく、『キツネが死亡して、後追い死した背徳者を狼が襲撃してしまうこともある』な。
襲撃成功にも見えるが、死体が2上がっていた場合、キツネの死亡が起きたことが確定。
自分が襲撃したのは『呪殺されたキツネの残骸』『後追い死した背徳者の残骸』か、もしくは『キツネ呪殺+背徳者が前日までに死んでいて、襲撃先は普通に村人だった』か、『キツネ処刑背徳者後追い死襲撃先は普通に村人だった』か、一体どれなのかと、狼も悩むパターンだ」」

行き遅れ 皇ギ
話が長い!!!!

中間管理職 刹那
「定石やセオリーを知っているかどうかで、かなり差が出てくるんだから、仕方ないだろう。もう説明は終わる。そろそろ初日犠牲者に頼んで、ゲームを始めよう」

グラビアアイドル 沙羅
「初日犠牲者というのは、さっき言っていた、『このあとすぐ死ぬ者』だな? ゲームが始まってもいないのに死んでしまうというのは、つまらん気もするが」

中間管理職 刹那
「そこは安心しろ。向こうに寝転がって『またしょうもない遊びをしてんなあ……』という顔をなさっている弥風様に担当していただく。事実上のゲームマスター、知っている者は知っているゲルト様にあたる」

村のインテリ 宣水
「そういえば、初日役欠けはあるのか? なさそうな前提の説明だったから、そのつもりだったんだが」

中間管理職 刹那
「ゲルト様システムなので『初日役欠けなし』だ。弥風がなんらかの役職者であるという可能性はない。で、弥風は一応、ルールやバランスの読みが速いので、役職の割り振りも担当してもらおうと思う。俺もプレイヤーとして参加する以上、俺が内訳を知るわけにはいかないからな」

ドクター 此紀
「占いとか、護衛とか、襲撃の処理も弥風がやってくれるのね? 太っ腹じゃない」

中間管理職 刹那
5万払って頼んだ。占い師の占い対象や、狩人の護衛対象や、狼の襲撃先などは、『狼相談タイム』と同じ時間帯に、弥風にそっとラインで伝えろ。占い結果や霊能結果も、弥風からラインで知らされる」

サブカル青年 西帝
「あ、共有者間の相談はアリで行くんですか?」

中間管理職 刹那
「それどうしようか。メジャーなルールだと、ナシだと思うが」

ドクター 此紀
「初心者対応も兼ねて、アリでいいんじゃないの? 『狼相談タイムと同じ時間帯に、共有者も対話できる』で行きましょう」

チンピラ 東雲
「あと用語としては、『処刑』は『吊り』とか『縄』とか呼ぶ。『処刑方法はデスバイハンギング』って、どこのルールでも、なぜかなんとなく共通認識になってるよな」

原宿ロール 右近
「………………寝てた。ああ、ルールはまあ大丈夫よ。わかんないことは聞いたら誰が教えてくれるんでしょ?」

中間管理職 刹那
「そこは大丈夫だ。半分ほどは経験者のようだからな。……弥風! 大丈夫か!?」

楽天家 弥風
「誰が楽天家だ。……大丈夫だよ。それぞれのラインに個別で役職を送るから、今から全員スマホを触れ。占い師が占いを開始できるのは明日から。狩人の護衛開始も明日からだから、僕のことは守れない。処刑も明日からだから、霊能者も判定する相手はなし」

中間管理職 刹那
「結構。では、これからスマホタイムを設ける。狼は相談を。……ああ、各自で少しくらいはルールなどをググッたほうがやりやすかろう。狼にも勉強の時間を与えてやるのがフェアだろうな。……よって、初回のスマホタイムは20分とする。ゲーム開始だ!


~スマホタイム20分~

0日目終了

1日目へ つづく


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