ゆるおに 鬼たちの『パラノイア2』その2

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鬼たちの『パラノイア2』その2
TRPG「パラノイア」を鬼たちが遊ぶ
~第2ゲーム『ブチ殺せ!!! 殺伐!!! ZAPスタイル』その2~



UV刹那―1「職場の同僚である市民此紀、市民典雅、市民右近、市民西帝は、休日をA地区の公園で過ごしていた」

東雲「休日があるなんてずいぶんホワイトな職場に勤めてますね、アルファ・コンプレックス市民にしては」
蘭香「あら? でも前回の私たちも、ずいぶん早い時間に退勤していたような……」

UV刹那―1「あれは夜勤明けの設定だった。さて、時刻は12時。4名は食事をしているようだな」

R此紀―1「UV様。私たちは同僚なのですね? 顔見知りですか? 公園の同じ場所にいるのですか?」

UV刹那―1「顔見知りだな。全員、同じベンチに腰掛けて談笑している。食事判定のダイスを振る

蘭香「此紀様しか発言していないのに、問答無用で食事判定ダイスですか? あの運が悪ければいきなり死ぬ食事ですわよね?」

UV刹那―1「…………。全員成功だ。これから24時間は食事をしないで済む」

蘭香「あら。でしたら結果的には、むしろ親切だったということですかしら」
弥風「真っ昼間に食事ダイス振っといて、親切ってことがあるかよ。空腹状態を避けたけりゃ、明日の昼までにまた食事判定を挟むしかないだろ」
万羽「そーね。あと『ミッション直前までは空腹状態でも問題ないから、ミッションスタートの時点で食事すれば効率的』なんて考えはパラノイア素人よねー」

R右近―1「(? アタシはそう思ってたんだけど。違うの?)」
東雲「(ミッション着手前に攻撃されることもあるからな。空腹状態でいる時間はなくしたほうがいいな)」

UV刹那―1「市民此紀以外は大人しいようだな。SSMだろうか?

R典雅―1「今日も幸福だね」
R右近―1「そうね! アタシたちは完璧な市民だから、とても幸福を感じてるわ! 休みってホントにいいわね!」
R此紀―1「ZAPZAPZAP右近
R右近―1「えっ」

東雲「ああ……これはビギナーあるあるのミスだな」

UV刹那―1「全員10体だから、新しいクローン体が来ても、いちいち細かくアナウンスしないぞ。自分たちでサクサク進めてくれ」

R右近―2「?? 前回のアタシは……反逆者だった? けど、今回のアタシは完璧よ」

R西帝―1「休日も幸福だけど、仕事も幸福だからなあ。コンピュータ様のおかげで毎日が幸福だな」
R右近―2「(あ、つまり『休みっていいわね』がダメだったのね? そういう揚げ足取りしてくるわけ。フーン!?)」
東雲「ZAPスタイルだからな。まあストレートでも今のはグレーだが」

R此紀―1「談笑を続けるわね。ねえみんな
R西帝―1「ベンチから走って離れます! 健康は完璧な市民の義務なので、ランニングをします!」

蘭香「典雅様も同じ行動を。開幕即プロパぶっぱが来ます!」
R典雅―1「私もランニングをするよ。ベンチから離れた」
R右近―2「もちろんアタシもランニングを」

UV刹那―1「右近の尻はベンチから離れない

R右近―2「はあ!? なんでアタシだけ!?」
R此紀―1「ZAPZAPZAP右近。UV様に口答えする反逆者は処刑よ」

R右近―3「……前回のアタシは反逆者だったけど、今度のアタシは完璧よ!」

R右近―3「(バカ息子! なんでアタシだけベンチから離れられないの!?)」

東雲「(UV様がシークレットダイス振って、『ベンチから離れられる/離れられない』判定してたんだろ)」

UV刹那―1「ベンチに通っていた謎の磁力が解除されて、右近の尻もベンチから離れるようになったようだな」

R右近―3「ランニングするわ!」

R此紀―1「……。UV様、近くに買い物ができる店はありますか?」

UV刹那―1「公園内にコンピュータ様公認ショップがある。俺のアルファ・コンプレックスにおいて、すべての公認ショップでは同じものを販売している。今回のラインナップはこうだ」

【食品】
『安全でおいしい食料:赤』20クレジット
『安全でかなりおいしい食料:橙』30クレジット
『安全でメッチャおいしい食料:青』50クレジット
『キレイな水1リットル』30クレジット

【雑貨】
『歯ブラシ』10クレジット
『歯ブラシZ』150クレジット
『携帯用身だしなみセット(鏡+汚れさっぱりスプレー)』20クレジット
『ヘアピン』10クレジット
『簡易式カメラ』50クレジット
『電子読本:完璧な市民としての心得』200クレジット
『イミテーションの宝石:赤』500クレジット

【武器・装備品】
『レーザー銃:黒』50クレジット
『レーザー銃:赤』100クレジット
『レーザー銃:橙』200クレジット
『レーザー銃:黄』250クレジット
『レーザー銃:緑』30クレジット
『レーザー銃:青』500クレジット
『レーザー銃:藍』600クレジット
『レーザー銃:紫』800クレジット
『ポータブル核弾頭』1000000000000クレジット

弥風「紫のレーザー銃が売ってるからって、受け取った時点でどうせZAP対象なんだろ?」
R西帝―1「食後のランニングを楽しんでいます」
R西帝―1「(そもそも公認ショップでは、上位クリアランスカラーの商品を売ってもらえません。エンプラ結社員が経営している違法商店などでは買えますが、もちろん高額です。レッドには手が出ません)」


R右近―3「ランニングは気持ちがいいわ」
R右近―3「(ポータブル核弾頭って何? ふざけてんの?)」

東雲「ふざけてんだよ。ギャグで置いてあるだけのやつだからショップで見たら笑っとけよ。『笑わないのはSSM』ってインネンつけられることもあるからな」

蘭香「イミテーションの宝石? ……ああ、『鉱物』もアルファ・コンプレックスには無いということですかしら?」
R典雅―1「ランニングは気持ちがいいね」
R典雅―1「(『石油なしでどうやって暮らしてるのか? 道路や建物は何でできてるのか?』と聞いたらZAPされるんだろうし、きっと石油などはコンピュータが独占所有しているんだろうな)」


R此紀―1「食料、身だしなみセット、ヘアピン、カメラを購入するわ」

O店員―1「合計100クレジットだ。はいよ」

蘭香「あら? いきなり初期クレジットをすべて使ってしまうのですか?」

UV刹那―1「『安全でおいしい食料』は空腹判定を安全に通れる。身だしなみセットの『汚れさっぱりスプレー』を使えば、どんな状態からでも、『清潔係』のチェックを1度だけ通過できる。ヘアピンはヘアピンだ。簡易式カメラは、記録係に支給されるカメラより性能が劣り、静止画に限るが、5回までデジタル写真を撮ることができる。まあ有効な使い道と言えような」

弥風「ヘアピン? ……アナログ式のセキュリティを解除するとき、成功値に補正がかかったりするんだろうな」
蘭香「『清潔係』というのは、私が参加した回では省かれた係ですわね。『パラノイア』の世界観がわかってきたので、なんとなく想像がつきます」

R西帝―1「(俺もカメラは買いたいんだけど……此紀様がいるならショップに近寄れないんだよな)」

R此紀―1「UV様? ランニングをしている3名は汗をかいたりしていませんか?」

UV刹那―1「ああ、少し汗ばみ始めたようだな」

R右近―3「!!! 汗を拭うわ! 清潔は完璧な市民の義務だからね!」
東雲「正解。アルファ・コンプレックスの『公園』には監視カメラがあるから、行動に気を付けろよ」

R典雅―1「では私も汗を拭くよ。ミッションアラートはまだ鳴らないのか?」
R此紀―1「完璧な私は耳がよく聴こえるのでZAPZAPZAP典雅。ミッションアラートが鳴るということは、トラブルが発生している証。それを期待する反逆者だから処刑したわ」

蘭香「この女狐!! 巨乳!!!
万羽「それ悪口?」
蘭香「典雅様は巨乳がお嫌いですわ!!」
東雲「俺は好きですよ

R西帝―1「俺も汗を拭います。此紀様から離れた位置にあるベンチで休息します」
R典雅―2「今回の私は完璧だよ。私も此紀から離れたベンチに座ろう。一応、西帝からも離れたベンチにしておく」

R右近―3「アタシも汗を拭って……公園から出るわ。3人から離れて、道路を歩く」
R右近―3「(公園に監視カメラがあるなら、何やってもZAPされそうだもの)」


UV刹那―1「そこで公園内のスピーカーからミッションアラートが鳴る。まだそう離れていない右近にも聴こえるぞ。『市民此紀、市民典雅、市民右近、市民西帝は、ブリーフィングルームに集合せよ』」

蘭香「例によって、場所のヒントがゼロですか……」
弥風「時間も通知なしだな。急いだ方がいいんだろ」

東雲「(親父はスキルポイントを振ってねえが、ここは初期値にかけて『施設知識』でダイスを……あダメだ、こいつの初期値だ。どんだけメカ音痴なんだよ)」
R右近―3「(しょーがないでしょ! ダイス運が悪かったのよ!)」

R此紀―1「……迅速にブリーフィングルームに着くため、早足で公園を出るわ」
万羽「(場所わかんないけど、どーする?)」
R此紀―1「(まずはNPCに聞き込みでもしましょ。他のプレイヤーから離れられるのは、こっちにとっても好都合だわ)」

UV刹那―1「UV様から命令。三手以上に分かれるのをやめろ。処理が面倒なので」

R右近―3「(横暴! 暴君! 弥風の腰巾着!!)」
東雲「(でも、三手までは分かれていいってことだ。結社任務が競合してなさそうな誰かと組んだ方がいいかな? ……とにかく此紀様がぼっちになるけど)」

R典雅―2「右近がまだ追いつける場所にいるなら、そっちについていくよ」
R西帝―1「同じく」
東雲「やっぱりな

UV刹那―1「では、二手に分かれた状態だな。市民此紀は向こうの部屋に行っていてくれ。先に他の3名を処理する」

弥風「おい。いずれかのプレイヤーが部屋を移動する場合でも、ブレインはゲーム進行に関係しないから、どの部屋にいてもいいな?」

R此紀―2「……」
万羽「あ、そうなの? 此紀についていく気だったんだけど、それならこっちに残ってるわ」

UV刹那―1「……ブレインにはテレパシー機能まで貸与している以上、さすがにプレイヤーと一心同体扱いだ。プレイヤーと一緒に移動してもらう」

弥風「チッ」

R西帝―7「(ブレインでありつつスパイもできると踏んでたのか……。どれだけ陰謀の才能があるんだよ……)」



R右近―3「えーと、UV様。このあたりに通行人はいる?」

UV刹那―1「インフラレッドが1人。レッドが1人。グリーンが1人いるな」

弥風「(おい、『隠密』で他の2人から隠れて『偽造』で上位クリアランスからの命令書でも作れ)」
R西帝―1「(はい。では……UV様、『トラブルシューターに協力するように、という内容の命令書』を作ります。命令者は……クリアランスが上位になるほど成功値を絞られるでしょうから、グリーンより1つ上のブルーで)」

UV刹那―1「(振るぞ。……『偽造』が失敗だ。命令書を作れず、さらに『隠密』が連帯失敗した)」

UV刹那―1「市民西帝は怪しげな動きで端末をいじっている


R右近―3「おりゃZAPZAPZAP西帝。違法行為をしてたっぽい動きだったから」
東雲「たぶん『隠密』と『偽造』のコンボで、どっちかが失敗したんだろうな。両方とも失敗してたら、『こいつ偽造してたぜ』ってダイレクトなアナウンスされるから」

弥風「何やってんだバカ」
R西帝―2「(ダイス運はどうしようもありませんよ……)」

R典雅―2「(さて、私はどうしたらいいのかな?)」
蘭香「(『賄賂』は他の2人に刺されそうですし、ここは『施設知識』で振って、心当たりの施設を探りましょう)」
R典雅―2「(じゃあUV、そうしてくれ)」

UV刹那―1「(それは『施設知識』の範囲を超えている)」

蘭香「(ええっ? 前回は大丈夫でしたのに?)」

UV刹那―1「(前回は『徒歩30分圏内』にまで絞ったダイス振りだったからな。エリア指定がないと、『施設知識』で振って成功したところで、無限に施設を思いついてしまうぞ)」

東雲「(よし、他の2人がもたついてる間に、グリーン様の靴を舐めようぜ!)」
R右近―3「(ハイよ。UV、『靴舐め』でダイスよろしく)」

UV刹那―1「(成功だ。お前の『靴舐め』は俺のRP補正などが無しでも成功値16だから、まあそりゃ成功するよな……)」

UV刹那―1「市民右近はグリーン市民の前に這いつくばった」


R右近―3「(あっ他の2人から見え見えになるの!?)」
東雲「(3人まとまってるし、親父の『隠密』は初期値の4しかねえからな。とにかく靴を舐めて機嫌を取れ。このUV様はRP補正かけてくれるから、ベロベロ行け)」

R右近―3「グリーン様! アタシたちはトラブルシューターで、コンピュータ様のために任務にあたるところです。ぜひこの卑しいレッドめに、大事な大事なブリーフィングが開かれそうな場所のお心当たりをお聞かせください! 完璧なるグリーン様のお知恵を拝借!
東雲「いくら原宿系の服着て頑張っても、やっぱり歳が隠せねえよな。髪巻いといて『お知恵を拝借』はねえだろ」

UV刹那―1「グリーン市民がちょっと笑ったので、機嫌を良くして情報をくれるようだ」

G市民―1「私もかつてはトラブルシューターだったよ。ブリーフィングが開かれそうな場所といえば、この近くなら歩いて30分ほどの『大満足ビル』かな? 励んでくれたまえ」

東雲「風俗店みたいな名前のビルっすね」
R右近―3「(アンタあんまりヘンな店に行くのやめなさいよ)」

R典雅―2「とりあえず、そこに向かえばいいのかな。時間の指定がなかった以上、間に合うかどうかはわからないけど」
R西帝―2「すみませんZAPZAPZAP典雅様。『間に合うかどうかわからない』は完璧な市民として問題がある発言です。完璧な俺は必ず間に合います」

蘭香「キー! 揚げ足取りですわ! いじわる! おたんこなす!!
R典雅―3「いや蘭香、前回の私が悪かったんだよ。今回の私は完璧だけどね」

R西帝―2「(でも実際問題、間に合うかどうかはわからないんだよなあ……『テレポート』取ってるプレイヤーがいたら先乗りされるな)」
弥風「(はあ? そもそもグリーンの証言は『この近くなら』っていう、クソみたいな指定つきだっただろ。その『大満足ビル』とやらが正解かどうかはわからないだろうが)」
R西帝―2「(……あ、本当だ。有情UV様のストレートスタイルに慣れてるから、ついヒントを信じる癖がついてるな……)」

弥風「(UVに対してダイス振りゃいいんだろ? 『読心』で『ブリーフィングは大満足ビルで行われる』)」

UV刹那―1「(……。……俺が『GM』ではなく、市民を兼ねる『UV』であるところを突いてきたな……。そこに気付かれるだけで、かなりのヒントを取られるんだが……)」

R西帝―2「(UV刹那様を対象に『読心』でダイスを振ります。質問『ブリーフィングが開かれるのは大満足ビルである』)」

UV刹那―1「(ん。……失敗だ。いや怒るな弥風! 西帝は計算式を知っているし、お前たちにだけ明かすが、西帝の『読心』の目標値は7。つまり成功率は3分の1だ。仕方あるまい)」

UV刹那―1「市民西帝は『自分は隠密に12ポイント振ったんだよな』という独り言をつぶやいた」

東雲「あ、こりゃ誰かに『読心』使って失敗したな。『隠密』にそんだけ振ってるってことは、さっき失敗したのは『偽造』だろうな」

弥風「お前のダイス運の悪さなんなんだ?
R西帝―2「(ううっ……リアルラックの薄さには定評があるので……。あと基本ステータスもダイス運が悪くて『敏捷』スキルの初期値が0なので、『隠密』に12振っても、補正がないんです……。これだけポイントを振った『隠密』の成功値も12なんです……)」

弥風「(……僕が言ったのは『ポイント白紙』でなら勝てるって話であって、『ラックマイナス』っていうハンデは聞いてないんだが?)」
R西帝―2「(すみません……。ステータスのダイスは『筋力5』『敏捷3』『耐久3』でした……)」
弥風「(どんだけ弱いんだよお前は! よく20面ダイスでその数字出せるな!)
R西帝―2「(肉弾戦とかを仕掛けられたら子供にも一瞬で負けるステータスなので、他のプレイヤーに知られるわけにはいきません……)」

弥風「(……つまり、他のプレイヤーがいるところではそうそう『読心』ダイスも振れないってことだな。本当にお前はしょうもないな)」
R西帝―2「(すみません……申し訳ありません……)」

R典雅―3「なんだか西帝がしょぼくれているけれど、私たちはその『大満足ビル』へ向かうよ」
蘭香「参りましょう」

R右近―3「ああん? ZAPZAPZAP西帝。『しょぼくれてる』? 完璧で幸福な市民が悩み事でも? きっと反逆的なことでも考えてたのね? あとそれを許した典雅も仲間に違いないからZAPZAPZAP典雅
東雲「OK~。ナイスZAPだ親父」
R右近―3「イエーイ」

弥風「…………」
R西帝―3「(他のペアは楽しそうなのに、なんで俺だけスパルタンXの監視つきなんだよ……)」

R西帝―3「こ、今回の俺は、幸福だし完璧だから、典雅様と一緒に、そのビルに向かいます!」


R典雅―4「もう4体めになってしまったけれど、今度の私は完璧だよ。ビルに向かっている」
蘭香「あ、典雅様、道の色のご確認を。上位クリアランスのカラーに塗られた道を歩くとZAPされてしまいます」
R典雅―4「ああ。UV様、そのビルまでの道は何色かな?」

弥風「おい、行け西帝」
R西帝―3「え? ……あっ。ZAPZAPZAP典雅様。その程度のことは端末で地図を開いて、自分で確認すべきです! UV様を煩わせるような怠慢は、完璧な市民の行いではありませんね」

蘭香「なんでそんなにいじわるなんですの!!!

東雲「これがZAPスタイルなんだよらんこちゃん。親父、そのビルまでデスルーラした方がいい」
R右近―3「え? 何ルーラ?」
東雲「(あ、知らねえの? デスルーラってのはな……)」

弥風「(デスルーラ? 何だそれは)」
R西帝―3「(ああ……さっきのゲームでは誰も出さなかったから、弥風様はご存じないんですね。典雅様は以前のゲームでご覧になっていますが。……『パラノイア』にほぼ確実に出てくる、『95%の確率で残機を1失うけど、タイムロスなしで目的地に着けるマシン』を利用することです)」
弥風「(馬鹿か! そんなもんがあるなら早く使え! 『三手以上には分かれられない』ルールなんだから、此紀が離れてる現状、右近が先に使うと、自動的に典雅から離れられなくなるだろ!)」

R右近―3「UV! このあたりに何か乗り物みたいなものはある?」

UV刹那―1「周回プレイヤーはよくご存じの『瞬間移動マシン』が設置されているな。寛大なるコンピュータ様が『誰でも使えるように』と設置してくださっているので、まあ500メートルおきに1台ある感じだ。すぐそばに見えている。なお、定員1名の射出型ポッドだ。マシンの周辺には、盗難防止用の監視カメラがついている」

R右近―3「乗るわ! 目標場所『大満足ビル』! ……の、玄関前! ……がいいのよね?」
東雲「おう。無指定だと、ビルの上空50メートルとかに次のクローンが送られて、屋上に叩きつけられて2デスになる可能性あるからな」

UV刹那―1「ダイスを振る。はいはい失…………成功だ。市民右近は無事、大満足ビルの玄関前に到着した」

東雲「おっ! 『デさないルーラ』だ! レアだな」
R右近―3「イエーイ!!」

UV刹那―1「では右近チームは、此紀たちとは逆隣の部屋に行っていてくれ。典雅・西帝チームを先に処理する」



弥風「…………」
R西帝―3「(またZAPされてしまうので、そう睨まないでください……)」

R典雅―5「端末で地図を開いて、ビルまでの道を確認したよ」

UV刹那―1「ああ。赤の道が通っているが、歩いて行くと4時間かかるな」

R西帝―3「え、歩いて30分くらいという話だったのでは?」
弥風「グリーンの証言だったろ。『緑の道なら』30分なんだろうよ」

R典雅―5「……三手以上に分かれられないなら、私や西帝がデスルーラを使うこともできないということだね。4時間かけて歩くか、2人で何か交通手段を探すか、ということか」

弥風「行け」
R西帝―3「はあ、2人で交通手段を探して行……あ! ZAPZAPZAP典雅様!

蘭香「えー!!!

R西帝―3「『デスルーラ』とは何ですか典雅様? まさかコンピュータ様が用意してくださった『瞬間移動マシン』が、不具合を起こす可能性があるとでも? コンピュータ様を疑う反逆者ですね」
弥風「ZAPが遅い。もっと早く気付けよ」

R典雅―6「もう6体めか。普通のルールだったら、もう残機が0になっているところだね」
蘭香「典雅様はお優しいので、他のプレイヤーから付け込まれてしまうのですわ。ZAPスタイルが向いていらっしゃらないのです」

R西帝―3「ZAPZAPZAP典雅様。『普通のルール』? 『残機』? まったく知らない言葉です。おそらくですが、それらはUV様クラスの権限の情報では? 違法な情報網をお持ちの反逆者ですね」
弥風「よし、動きがマシになってきたぞ」

弥風「(おいUV。西帝が急いで500メートル先のマシン使ったら、『右近チームに合流』って扱いになるな? それなら『三手以上』には分かれない)」


UV刹那―1「(ルールのすり抜け方を見つける速度すごいな。その通りだが、500メートル離れるのは『三手以上に分かれる』にあたるので、マシンの近くまでは典雅と一緒に行く必要がある。具体的には、そうだな。お前たちは5メートル以上は離れられない)」

R典雅―7「うん、今度の私こそ完璧だね」
蘭香「早くも典雅様が7体めに……」

弥風「おい典雅。ブリーフィングの刻限はわからないが、4時間かかったらまあアウトだろ。500メートル先のマシンを、ジャンケンで勝った方が使おう」
R典雅―7「構わないよ。ジャンケンで負けても、その次のマシンを使えばいいわけだし」
R西帝―3「では、典雅様と一緒に歩きます」

UV刹那―1「2人は500メートルほど歩き、次のマシンの前に到着した」

弥風「(おい西帝。……)」
R西帝―3「(えっ)」

R西帝―3「……急いでマシンに乗り込みます! 目標『大満足ビル』玄関前で射出オン!」

蘭香「……約束は!!!???? 完璧な市民が、約束を反故にしますの!? マシンの周りには監視カメラがついているのでしょう!? さっきの約束も、今の卑怯な行いも撮れているはずですわ!!」

弥風「喋ってたのはゲーム進行に関係しない僕であって、西帝は一言も約束なんかしてないだろ」
R西帝―3「(なんでこんな悪いことを即座に思いつくんだ……。自分のブレインが怖い……)」

UV刹那―1「ダイス失敗。西帝はポッドとともに粉々になった

R西帝―4「知ってた

UV刹那―1「だが、新しいクローンは『大満足ビル』玄関前に送られた。西帝たちは右近たちと同じ部屋で待機していてくれ。典雅を処理する」



R典雅―7「……まあ。次のマシンを使うよ。500メートル歩く」
蘭香「典雅様……」

UV刹那―1「……」

UV刹那―1「歩きはじめた典雅の後ろから、青い車が近付いてきた。典雅の脇で停止する。ウィンドウを開けて、ブルークリアランスの女ドライバーが話しかけてきた」

B市民―1「あら、ずいぶん美男のレッド市民ね。どこかへ行くところ? 乗せてあげましょうか」

蘭香「UV様があたたかい……!
R典雅―7「やあ、これは助かります。私はトラブルシューターで、ブリーフィングに向かう途中ですが、『大満足ビル』まで乗せていただけたら幸いです」

UV刹那―1「うむ。……典雅はブルーの車に乗せてもらい、そのまま『大満足ビル』へと到着した。青の道を車で走って来られたため、ほぼタイムロスはなしだ。右近と西帝に合流してくれ」

R典雅―7「親切なブルー様と出会えてよかったね」
蘭香「逆ナンされたことは気に入りませんけれど、よかったですわ!」

UV刹那―1「では、此紀チームを処理してくる。どっこらしょ

蘭香「おじいちゃんですわね」



UV刹那―1「UV様だぞー」

R此紀―1「どうもUV様。このあたりに通行人はいますか? コンピュータ様の尊いご視界(監視カメラ)に入っているかどうかも確認したいのですが」

UV刹那―1「お前たちはわりと静かな道に入ったので、ブルーが1人いるだけだな。監視カメラはない」

R此紀―1「お目にかかれて光栄です、とブルー様に話しかけるわ」

B市民―1「なんだレッドの女か。よくもこの俺に話しかけられたものだな」

万羽「カンジわるっ」
R此紀―1「恐縮ですブルー様。私はトラブルシューターで、ブリーフィングに呼ばれているのですが、反逆者によって時間を割かれてしまいました。もちろんその反逆者は処刑しましたが、一刻も早くブリーフィングに行かなければいけません。ブルー様のお力をお借りできませんでしょうか?」

R此紀―1「(……と頭を下げて近付きながら、『手先の早業』でブルー市民のレーザー銃を奪うわ)」


UV刹那―1「ほう! ……成功だ。市民此紀はサッと青のレーザー銃を奪った」

R此紀―1「ブルー様に銃を向けながら尋ねるわ。おい青のクソ男。トラブルシューターの任務に協力しなさい。あんたの端末から、ブリーフィングが行なわれる場所を検索して。ブルーの情報権限なら、そのくらいのことはわかるはずだわ」

UV刹那―1「ブルー市民は震えながら此紀の指示に従った」

B市民―1「……場所がわかった。B地区の『大発奮ビル』の、309号室だ。ブリーフィング開始時刻は14時」

万羽「何その名前?
R此紀―1「いい子ねブルー。と言いながら青のレーザー銃でこのブルーを撃つわ。すぐに青い銃は投げ捨てて、同時にMT能力『テレポート』を発動。B地区の『大発奮ビル』玄関前へ向かいます」
万羽「きゃーこわい」

UV刹那―1「……成功だ。市民此紀は『大発奮ビル』の玄関前に瞬間移動した」

R此紀―1「周囲に誰かいるかどうか、コンピュータ様のご視界に入っているかどうかを知りたいです」

UV刹那―1「周囲は無人だ。ビルの玄関に監視カメラがあるため、今の此紀の『テレポート』は録画されているが、わざわざ指摘されなければ録画データをチェックする者はいない」

R此紀―1「あら。他のトラブルシューターは来てないのかしら? 先に着いてるということはなさそうだけど」
万羽「なんで309号室に直接行かなかったの?」
R此紀―1「ビルの内部には確実に監視カメラがあるし、ブリーフィングオフィサーが先に到着してたら、『テレポート』見られてZAPされちゃうでしょ」
万羽「相変わらず、そういうところ注意深いわねー」

R此紀―1「『施設知識』で、玄関ドアに関する詳細を観察します」

UV刹那―1「成功だ。電子セキュリティによるオートロックドアだな。もちろん施錠されている」

R此紀―1「どうせ『テレポート』撮られてるなら同じことね。『セキュリティ』でダイス。施錠を一時解除します」

UV刹那―1「成功だ。まあお前はクリアボーナスによって、かなりスキルポイントを持っているからな。集中的に振ったスキルはだいたい成功するよな」

万羽「成功値の上限ってあるんだっけ?」

UV刹那―1「それはUV権限の情報だが……。他のプレイヤーもいないし、此紀は知っているからな。答えてやろう。振れるポイントの上限は15。そこにステータス補正と、俺の判断による都度の補正がつき、成功値の上限は18だ」

R此紀―1「上限の15までポイントを振って、なおかつ最大に補正がついても、成功率は90%止まりってことね。10%は失敗する」

UV刹那―1「100%いける無双ゲーになっても面白くないからな。……で、『セキュリティ』に15ポイント振っている市民此紀は、ドアのロックを一時解除できたところだが。なお自動ドアなので、ウィーンと開いた」

R此紀―1「ビルの中に入ります」

UV刹那―1「ビルの中はがらんとしている。フロントにはブルーの受付嬢がいるな」

万羽「『受付嬢』って、もうおじいちゃんしか言わない言葉よねー」

R此紀―1「ブルーの美しい受付嬢様に、『ブリーフィングに召集されているトラブルシューターです。309号室に行きたいのですが』と話しかけるわ」

B受付嬢―1「トラブルシューターの方ですね。すでにブリーフィングオフィサーが到着しております。309号室へお急ぎください。レッドの方々には、あちらの黒い階段からのぼっていただけます」

万羽「あ、もう来てるのね。ブリーフィング開始は14時だっけ」
R此紀―1「UV様、端末を開いて時間を確認します。今は何時でしょうか?」

UV刹那―1「お前はサクサク来たので、13時前だな。時間には余裕がある」

R此紀―1「(余裕があるのは、たまたま私が『テレポート』取ってたからでしょ。A地区の公園からだと、ここまでどのくらい時間が掛かったか、わかりゃしないわ)」
万羽「かなり時間があるわね。どーする?」

R此紀―1「(『前クローンの罪は問われない』。そして『テレポート』が監視カメラに撮られてる以上、『今のクローン』は有罪体。つまり今のうちになるべく多くの違法行為をしておくのが得策だわ。バレたところで、1機の消費で済む)
万羽「きゃー悪女」

R此紀―1「(UV様。『隠密』と『破壊工作』『違法改造』のトリプルコンボで、受付嬢の目を盗んで玄関ドアに爆弾を仕掛けます)」


UV刹那―1「爆弾のタイプを詳細に」

R此紀―1「(次にこの玄関を通ってきた市民に反応して、半径5メートルを吹っ飛ばす)」

UV刹那―1「かなりシンプルな爆弾なので、成功値を……そうだな。その3つのスキルの平均ポイントから勘定して、15に設定してやろう。……成功。市民此紀は玄関ドアに爆弾を仕掛けた」

万羽「せっかく(たぶん)一番に着いたのに、わりとフツーね」

R此紀―1「(成功値15か……。つまり成功率75%)」

R此紀―1「(UV様。同じ爆弾をあと5個作るわ)」


UV刹那―1「5回振る。……お。1回だけ失敗だな。市民此紀は爆弾作成中、誤爆によって吹っ飛んだが、4個の爆弾を手に入れた。なお、受付嬢はギリギリ5メートル外にいたので無事だったようだ」

万羽「あとの4個が誘爆しない理由はなんなのかしらね」

R此紀―2「前回の私はなぜか爆死するような反逆者だったけど、今回の私は完璧よ」

R此紀―2「(残機1と引き換えに、4個の爆弾が手に入ったら上等よ。UV様、309号室の前まで、ブルー嬢に言われた階段でまっすぐ行ってみます)」


UV刹那―1「ん。5分ほどで、309号室の前に到着したな」

R此紀―2「(時間経過が5分で、特に罠もなく着けた。……)

R此紀―1「(……UV様、来た道を引き返して、1階まで戻ります。そして『手先の早業』で、持っている爆弾のうち3個を等間隔に仕掛けながらまた309号室の前へ向かいます)」


万羽「ボンバーマンみたいになってる

UV刹那―1「成功だ。早業だったので、監視カメラのデータをチェックしたとしても、爆弾を仕掛けている姿は確認できない」

R此紀―2「309号室の扉はどういうタイプですか? 色もお教えください」

UV刹那―1「色は赤だ。普通のノブで開くタイプのドアに見える」

R此紀―2「入ります。受付のブルー様からも『急ぐように』と言われてるしね。ノブを回します」

UV刹那―1「ノブはそのまま回り、市民此紀は309号室へと入った。部屋の中には、インディゴの市民が立っている」

I市民―3「やあ市民此紀。久しぶりだね。前回の君はミッションを失敗するような不甲斐ない反逆者だったが、今回の君は時間よりだいぶ早く到着したし、完璧なのだろうね」

万羽「あ、この前のインディゴなのね」
R此紀―2「お久しぶりですインディゴ様。今回の私こそ完璧です。と姿勢を正します」

UV刹那―1「現在時刻は13時30分。他の連中を処理してくるので、お前たちは少し待っていてくれ」



UV刹那―1「お待ちどう。UV様だぞ。3名のトラブルシューターは『大満足ビル』の玄関前で合流した。現在時刻は……お前たちの行動からして、13時過ぎくらいか」

R右近―3「(此紀だけがいないっていう時点で、なんかヤな予感するんだけど)」
東雲「典雅様が7体めで、西帝君が4体めか。全員デスルーラかな? にしては、着いた時間が同時扱いってのも変な気がするが。3台めを使ったほう……あとに来た典雅様は、1キロ歩いてるわけだし。西帝君が『デさないルーラ』成功で、壊れずに戻った2台めのマシンを典雅様が使ったってのもアリかな」

弥風「(典雅の残機が減ってない。さらに到着が速い。1人になるのを待って『テレポート』か?)」
R西帝―4「(かもしれません。あるいは、刹那様は温情型のUVなので、不慣れな典雅様に何か優遇処置をしたのかもしれません)」

R右近―3「UVー。玄関のドアはどうなってる?」

UV刹那―1「ガラス式の押し戸に見えるな。施錠されているかどうかは見ただけではわからない」

R右近―3「(これ開けていいやつ?)」
東雲「(此紀様が先に着いてたら、なんか仕掛けてあるかもしれねえ。できれば典雅様か西帝君に開けてもらったほうがいいんだが)」

蘭香「(典雅様、『施設知識』でもう少し詳しくドアを観察できます。失敗してもペナルティはなかったはずですわ)」
R典雅―7「(そうか。ではUV様、『施設知識』で頼むよ)」

UV刹那―1「(成功だ。玄関ドアとその周辺には異常がないように見える。施錠もされていない様子だ)」

R典雅―7「私がドアを開けるよ」

UV刹那―1「ドアは何事もなく開いたな」

弥風「(……おい。このビルは多分ハズレだぞ)」
R西帝―4「(? なぜですか?)」
弥風「(食事が12時。此紀と分かれた時間が、どんなに遅く見積もっても12時30分。30分以上あって、しかも右近や典雅が着いてるのに、此紀が着かないってことはありえないだろ。着いてるなら玄関は通過できない。ということは、あいつはここじゃない、アタリの場所に行ってる。あいつの女狐としての優秀さはそこそこ信用できる)」
R西帝―4「(利根川ハメたときのカイジみたいなこと言ってる……)」

東雲「うん? 此紀様はまだ来てないのか? ……なんか油断させるための罠か?」
R右近―3「UV、ビルの中の通路は何色?」

UV刹那―1「藍色だな

R典雅―7「おっと。ドアは開けたけど、中には入っていないよ」

弥風「(やれ)」
R西帝―4「………………典雅様の背中を押して、ビルの中に突き飛ばします

蘭香「もうやってることがヒールレスラーじゃありませんの!!!!!」

UV刹那―1「…………だが、典雅は持ちこたえた。ビルの玄関から中には入っていない」

R西帝―4「(うわっ……)」
弥風「(……お前の筋力だからな。典雅の筋力との対抗でシークレットダイス振られて、目標値が高かったんだろ。普通は成功する不意打ちだろうに。しょうもない……)」

蘭香「典雅様! 『インディゴ様の通路にレッドを立ち入らせようとした』という罪で、西帝さんをZAPできます!」
R典雅―7「いや、あれは弥風にやらされたんだろう。可哀想だから見逃してあげ」
R右近―3「じゃあアタシがZAPZAPZAP西帝。その罪を見逃そうとしたからZAPZAPZAP典雅

東雲「ヘーイ
R右近―3「イエーイ

弥風「(……お前のダイス運さえもうちょっとマシならな……)」
R西帝―5「(すみません……。俺も子供の頃からそう思ってるんですが……)」

UV刹那―1「(弥風の悪知恵の速回りと、西帝の運の悪さを足して2で割って、『普通よりちょっと強いプレイヤー』くらいのレベルになってるな……。なおかつ、そこに右近親子の『漁夫の利狙いスタイル』がぴったりハマッている。典雅だけがどんどん削られていく……)」

蘭香「典雅様がブリーフィング前にゲームオーバーになってしまいますわ!」
R典雅―8「(困ったね。と口に出すとZAPされることはわかったから、心の声で言うよ)」

東雲「しかし、通路が藍色かあ。此紀様の玄関トラップもなかったし、ここはハズレかな?」
R右近―3「UV。この周辺には誰かいる?」

UV刹那―1「道路に、インフラレッドの2人組、レッドが1人、ブルーが1人いるな」

弥風「(『トラブルシューターのブリーフィング情報』はブルー以上にだけ開示されてる情報なんだろ? ブルー狙いだ)」
R西帝―5「(また『隠密』と『偽造』で命令書を作りますか? ブルー相手にはインディゴ以上の命令書が必要になるので、さっきよりも成功率が低いと思いますが)」

弥風「おいカラフルひよこ親子。ブルーの靴舐めてこい」

R右近―3「はあ? アタシたちのこと!?」
東雲「ひよこで親子っておかしくないですか?」
蘭香「親はニワトリになっているはずですわね」
弥風「どうでもいいよそんな話は。お前らもわかってんだろ。たぶんここはハズレだ。さっさとブルーから情報引き出せ」

R右近―3「(……弥風には情報を渡したくないわ。アタシだけ情報を聞くことはできないの?)」

UV刹那―1「(東雲も言っていたが、お前は『隠密』が低いからな。ダイスを振ってもいいが……)」

東雲「(失敗したときのペナルティを考えると、堂々と靴を舐めたほうがいいと思うぞ)」
R右近―3「(えー。じゃあしょうがないから堂々と舐めるわ。『靴舐め』でダイス振ってー)」

UV刹那―1「(成功だ。ブルーは右近の話を聞く態勢になった)」

R右近―3「やったー! ブルー様、尊い青いお靴を舐めさせていただきます! アタシたちはトラブルシューターなのですが、ブリーフィングルームの場所を確認したいのです! ブルー様のお力をお貸しくださーい!」

B市民―1「ふむ。私の端末で確認してやろう。……わかったぞ。場所はB地区の『大発奮ビル』309号室。開始は14時だ。あと1時間ほどだから、急いだ方がいいだろうな」

東雲「風俗店みたいな名前のビルっすね」
R右近―3「(アンタどんな店に行ってんのよ?)」

R西帝―5「端末を開いて地図を出します。ここから、そのビルまでの所要時間はどのくらいでしょうか」

UV刹那―1「徒歩だとまあ8時間かかるな」

R西帝―5「…………」
弥風「(絶句してないで最寄りのデスルーラマシンに走れよ!)」

R右近―3「最寄りの……コンピュータ様のご寛大な配慮によって設置されてる瞬間移動マシンに走りまーす!」

UV刹那―1「ちょうどすぐそばにあるな。右近はマシンの前に到着した」
R右近―3「乗る! 目的地『大発奮ビル』309号室前で射出オン!」

UV刹那―1「建物の中に目的地を設定することはできない」

R右近―3「あ、じゃあ『大発奮ビル』玄関前でオン!」

UV刹那―1「失敗だ。ポッドは射出前に爆散し、右近も爆死した。だが、次のクローンが目的地に送られた。残ったほうを先に処理するので、隣の部屋で待ってるように」

R右近―4「りょーかーい!」



UV刹那―1「さて、西帝は典雅の姿が消えていることに気付く」

弥風「『三手以上に分かれられない』ルールがある以上、此紀か右近のところに行ったな。全員一緒かもしれないが。やっぱり典雅のMT能力は『テレポート』だ)

弥風「(おいUV。僕たちの選んだ結社『パージ』の結社特典は、『NPCに味方が多い』だったな?」


UV刹那―1「そうだな。……5分も探せば見つかるだろう」

R西帝―5「では、それらしい人がいないかどうかを探します」

UV刹那―1「お。インディゴの市民が、お前に向かって友好的な表情を浮かべているぞ」

弥風「シークレットダイスで何かが成功したんだろうな。目的地まで送らせろ。インディゴなら速く着ける手段を何か持ってるだろ」

R西帝―5「これはインディゴ様。B地区の『大発奮ビル』へ急がなくてはならないのですが、ご協力いただけないでしょうか」

I市民―1「……うむ。我々インディゴの車、スーパーインディゴカーならば15分ほどで到着できるな。あいにく今日の私は徒歩なので、君たちの力にはなれないが

弥風「クソが

I市民―1「だが、この近くにいるヴァイオレットの友人に迎えに来てもらおう。彼のハイパーヴァイオレットカーならば、13分ほどで到着できるだろう」

弥風「到着時間はたいして変わらないのかよ

R西帝―5「ありがたいことです! どうかよろしくお願いいたします!」

UV刹那―1「インディゴの市民が端末を操作し、2分ほどでハイパーヴァイオレットカーが目の前に現れた」

弥風「形容詞じゃなくて名詞なのかよ

UV刹那―1「カーのウィンドウが開き、ドライバーのヴァイオレット市民が友好的な顔を見せる」

弥風「長いから言うの面倒くさくなったんだろ?

V市民―1「やあ、友人の友人よ! 困っているならば力になろう!」

弥風「なんでこんなに馴れ馴れしいんだコイツ」

UV刹那―1「彼らはパージの結社員だ。同格の結社員は互いの顔を知らないが、上位クリアランスの結社員はお前たちのことを知っている」

弥風「それは初めて聞いたぞ。そのルールはどの結社にも適用されるのか?」

UV刹那―1「それはインディゴ以上の市民にのみ開示されている情報だ」

弥風「まあ、今回はあんまり関係ないか。カーに乗れ」
R西帝―5「カーに乗ります」

UV刹那―1「カーは発進した。13分ほどで着くので、お前たちは少しここで待機していてくれ」



UV刹那―1「UV様だよー。さて、右近と典雅は『大発奮ビル』玄関前で、ほぼ同時刻に合流したな」

R典雅―8「やあ」

R右近―4「(あら? 典雅の残機が減ってないわね。『デさないルーラ』成功か、『テレポート』持ちかよね?)」
東雲「(たぶんな。他にもいくつか方法はあるが、らんこちゃんと典雅様が思いつくとは考えにくい)」

蘭香「典雅様、建物のドアは原則として爆発します。残機が少ないので、ご注意を」
東雲「お嬢ちゃんも『パラノイア』に慣れてきたなあ。典雅様、ジャンケンでドアに近寄るほうを決めません?」

R典雅―8「……」
蘭香「もうその手には乗りませんわよ! ジャンケンで決めるなら、プレイヤーの右近様が申し出てください!」

R右近―4「?」

R右近―4「(あ。UV様、『ジャンケン』ってアルファ・コンプレックスにある? これ口に出してだいじょぶ?)」


UV刹那―1「(それは問題ないぞ)」

R右近―4「アタシと典雅でジャンケンして、負けた方がドア開けましょ」
R典雅―8「ああ。いいよ」

R右近―4「じゃーん、けーん、どりゃ」
R典雅―8「私の勝ちだね」

R右近―4「しょーがないわね。特攻!」
東雲「『施設知識』にポイント振ってりゃ、ドアの観察くらいできたんだけどな」

蘭香「……」

蘭香「(なんてフェアなプレイヤーなんですの……。約束を守ってくれるなんて……!)」
R典雅―8「(疑ってしまって悪かったね)」

UV刹那―1「では、市民右近はドアの前に立った。しかし、押しても引いても開かない」

R右近―4「え? 鍵がかかってるってこと?」

UV刹那―1「まあそうだな。『施設知識』で確認すれば、もう少し詳しいことがわかるかもしれない」

R右近―4「だからアタシはそれにポイント振ってないんだってば」
R典雅―8「私が振っているよ。UV様、『施設知識』でダイスを振ってください」

UV刹那―1「成功だな。ガラス製の自動ドアだが、現在は電子セキュリティによるオートロックがかかっている」

R右近―4「(これ『セキュリティ』で錠前破りやるか、『破壊工作』でブッ飛ばすかしないといけないやつ?)」
東雲「(そうだな。親父のMT能力はここじゃ役に立たねえし、けっこう地味に困るな)」

R典雅―8「(これは私の『違法改造』でどうにかできるのかな?)」
蘭香「(たぶん『セキュリティ』の範疇かと……。それに右近様の目がありますし、セキュリティの規模からして監視カメラも設置されているはずです。もう残機も少ないですし、違法スキルを使うことはお勧めできません)」

東雲「典雅様も行動なしですか? 立ち往生だなあ」
蘭香「此紀様や西帝さんがまだ到着していないなら、目的が一緒なので協力してくださるでしょうけれど、もう中に入っていたらお手上げですわね。端末で通信……しても、出てくださるわけありませんし」

R右近―4「(ん? 『テレポート』あるなら、中に入りゃいいじゃない。別の能力なのかしら?)」
東雲「(どうだろうな。俺たちの目を気にして使えないだけかもしれんが)」

UV刹那―1「相談タイムがもう少し続くなら、俺は別チームの様子を見てくるぞ」



UV刹那―1「UV様だ。カーの中で、西帝とヴァイオレット市民が談笑している」

R西帝―5「え、じゃあ談笑しています」

V市民―1「ところで君は現在、結社から任務を受けているようだね。調子はどうだい?」

R西帝―5「今回、結社任務は2つでしたね」
弥風「ああ。『1:公的施設の電子ロックを破る』『2:公的施設の破壊』だな。1回ずつでも構わないが、回数に応じて結社ポイントが上がるそうだ」

R西帝―5「(ブリーフィングビルのドアが電子ロックされてて、これを爆破できたら一発で達成できるんですが、爆弾系のスキルの数値が低いですからね。爆弾でも落ちていたらいいんですが……)」
弥風「そんなに都合よくいくかよ

UV刹那―1「(……)」

UV刹那―1「(こいつ……運が悪いんじゃなくて、運を貯金して炸裂させるタイプだ……)」

V市民―1「さあ! ここが『大発奮ビル』だよ! ともにコンピュータの野郎をブッ飛ばそうぜ! また何かあったら連絡してくれよな!」

UV刹那―1「と、さわやかに言って、ヴァイオレット市民が車のドアを開けてくれた」

弥風「車って言っちゃってるぞ」

UV刹那―1「カーだ。さて、お前たちは隣の部屋へ戻ってくれ」

R西帝―5「あ、誰かと合流なんですね」



UV刹那―1「UV様だ。『大発奮ビル』の前で立ち往生している右近と典雅の脇に、ハイパーヴァイオレットカーが停車した」

東雲「おっ、ハイパーヴァイオレットカーじゃん」
R右近―4「何よそれ」
東雲「紫の車」
R右近―4「そう言やいいでしょ

UV刹那―1「カーから西帝が降りてくる。ヴァイオレットのカーはハイパーなスピードで走り去った」

R西帝―5「瞬間移動組に追いつきましたね。端末で時間を確認します」

UV刹那―1「13時30分だ」

R右近―4「(ちょっとー。追いついてきたし、残機も減ってないわよ)」
東雲「(たぶんヴァイオレットの靴をメッチャ舐めたんだろうな。ヴァイオレットクラスのNPCと遭遇するとは、かなり運がいいなあ)」

R典雅―8「来たね」
蘭香「来ましたわねヒールレスラーが。ですが、今だけは助かります。この扉には歯が立ちませんから」

弥風「なんだお前ら。瞬間移動したくせに」
東雲「ドアが電子ロックで、困ってるんですよ。俺たちはこのドアを開けられないんで」

弥風「……」

弥風「特別に開けてやる。西帝が『セキュリティ』にポイント振ってるからな。どうせ僕たちもそこを通らなきゃいけないから」
R西帝―5「(『結社任務を達成するのに好都合』ってだけなのに、恩を着せてる……)」

蘭香「助かりますけれど、よろしいんですの? きっと監視カメラがありますわよ」
弥風「時間に遅れたらどうせ1ZAPだろ。見たところ刹那のセキュリティシステムは『告発されて初めてチェックする』方式だから、お前らが口を拭ってりゃバレないし」

東雲「利害が一致した時だけありがたいな」

R右近―4「じゃあ、アタシは西帝に背中を向けたわ」
R典雅―8「私も背中を向けるよ。西帝の姿は見えないね」

R西帝―5「では、電子ロックを解除します。……『セキュリティ』でダイスを振ってください」

UV刹那―1「成功だ。自動ドアがウィーンと開いた。有情UVからのお知らせだが、前述のようにこのドアはオートロックなので、またすぐに閉まるぞ」

R西帝―5「此紀様が先に来てたら、たぶん何かあるんだろうけど……それなら仕方ないので入ります」
R典雅―8「入ります」
R右近―4「アタシも!」

UV刹那―1「3名のトラブルシューターはビルのドアを通って中に入った。その瞬間、半径5メートルが爆発した。ドアが粉々に破壊され、3名は爆死した」

蘭香「典雅様の残機が!!!!
東雲「まあな!!! アルファ・コンプレックスのドアは爆発するよな!!!」

R右近―5「(UVのアナウンスがあった以上、『セキュリティ』は成功したんでしょ!? ってことは、この爆発は何!?)」
東雲「(西帝君がそっと仕掛けたか、此紀様が仕掛けたかだと思うが……西帝君も一緒に爆死した以上、此紀様だろうな)」
R右近―5「(あの巨乳!!!!)」
東雲「(そう怒るなよ貧乳。『パラノイア』では当たり前のことだぜ)」

UV刹那―1「(……なお西帝チームにのみ伝えるが。今の爆発は西帝がトリガーであったため、お前たちの結社任務は2つとも達成という扱いになる)」

R西帝―6「(そうなんですか? ブリーフィング前にこの残機数は痛いですが……早くも結社任務を達成できたのは良かったですね!)」
弥風「(痛し痒しだけどな。まあ、ひとまずは上々だろ)」

R典雅―9「(困ったね。一応、ストレートスタイルで遊んだときは生存終了できたんだけど、ZAPスタイルだとこんなに厳しくなるのか)」
蘭香「(他のチームの底意地が悪すぎるのです!! ZAPスタイルは典雅様には向いていないのですわ。悔しい!!)」

UV刹那―1「ビルの中はがらんとしており、フロントに受付じょ……受付係のブルー市民がいる」

R右近―5「ブルー様。アタシたちはコンピュータ様に任命されたトラブルシューターなのですが、ブリーフィングが行われる……ええと、309号室には、どのように行けばよろしいでしょうか?」

B受付係―1「トラブルシューターの方ですね。すでにブリーフィングオフィサーが到着しております。309号室へお急ぎください。レッドの方々には、あちらの黒い階段からのぼっていただけます」

UV刹那―1「受付係の女性はなかなかの美人だ」

R右近―5「(どうでもいいわよそんなもん。UVの趣味の描写入れてこないでよ)」
東雲「(好きなんだろうなー受付嬢)」

R右近―5「もうオフィサーが到着してるなら、アタシたちも急ぐわ。その黒い階段に向かいます」
R典雅―9「UV様、階段までの通路の色を教えてください」

UV刹那―1「通路は黒だ。階段の隣にはエレベーターもあるようだが」

R西帝―6「……エレベーターは何色なんですか?」

UV刹那―1「青だな

東雲「ただの罠じゃねえか!」

弥風「……」

弥風「(UV。レッドの市民は、青いエレベーターに乗った時点で即ZAPか? 誰がZAPしてくる?)」

UV刹那―1「(……フロントのブルー市民がいるだろう)」

弥風「(玄関の自動ドアは数秒で閉まる、と言ったな。エレベーターのドアもすぐ閉まるんだろ? フロント係のZAPは間に合うのか? 追いかけてくるのか?)」

UV刹那―1「(……追いかけてくる。青いエレベーターに乗ったレッドなどを見逃せば、フロント係も反逆者になるからな)」

弥風「(よし西帝。……)」
R西帝―6「(え? ……はい!?)」

R西帝―6「……青いエレベーターに飛び乗り、3階のボタンを押します!

東雲「はあ!?」
蘭香「青のエレベーターですわよ!? しかもNPCもおりますのに! どうして乗るんですの!?」

UV刹那―1「……フロント係のブルー市民が慌てて飛び出してきて、青いレーザー銃を構えたが、エレベーターの扉はすでに閉まっている。パネルの上昇表示を見て、ブルー市民は青い階段から市民西帝を追いかけた」

R右近―5「なんなの? 狙いがわかんないわ」
R典雅―9「完全に目撃された以上、逃げ切れないだろうに」

UV刹那―1「(……)」

UV刹那―1「……エレベーターが3階に到着し、戻ってきたようだが、市民典雅や市民右近も乗るか?」

R右近―5「乗るわけないでしょ! ブルー様のエレベーターじゃない。黒の階段から309号室へ向かうわ」
R典雅―9「同じく、黒の階段をのぼるよ。青いエレベーターに乗るなんて、恐ろしい反逆者だ」

UV刹那―1「……」

UV刹那―1「市民右近と市民典雅は階段をのぼっている。2階に到着する少し前で、突然足元が爆発した。半径5メートルが吹っ飛び、2名は爆死した」

R右近―6「ああん!?
蘭香「典雅様の残機がーー!!!!!
R典雅―10「……」

UV刹那―1「清掃ボットが訪れて、周囲を片付けて行った。階段は……まあ、なんとかのぼれるようだな」

R右近―6「(玄関のも今のも此紀でしょ!? クソ女狐が!!!)」
東雲「(ZAPスタイルになると、いつもに増して容赦がねえなあ……)」

R右近―6「とにかく、時間までに行かないともう1ZAPは確実だからね。階段をのぼるわ」
R典雅―10「……私は右近から少し距離を取って歩くよ。5……いや、6メートル」

UV刹那―1「……駄目だ。市民此紀と市民西帝が合流していないため、市民此紀と市民典雅は5メートル以上離れることはできない

東雲「ああ、『三手以上に分かれることはできない』ってルールか」

R典雅―10「……いや……それじゃあもう、私が先行しよう。どのみち同じだろうけど」
R右近―6「は? いいの?」
R典雅―10「私は生き残れないだろうから、まあせめて」

UV刹那―1「市民典雅と市民右近は階段をのぼる。……3階に到着する少し前で、突然足元が爆発した。半径5メートルが吹っ飛び、2名は爆死した」

R右近―7「(あのモデル体型!!!!)」
東雲「(それ悪口か?)」

UV刹那―1「市民典雅のぼうけんはおわってしまったな」

典雅「1つあれば2つある。2つあれば3つある。……此紀ならそうだね」
蘭香「典雅様ーーー!!!!!!!!」
典雅「ただのギャラリーのほうが気楽でいいよ。あとは眺めて楽しもう。お茶でも淹れてくれるか?」
蘭香「もちろん典雅様……。おいしい……おいしいお茶を淹れてまいります……!」

R右近―7「…………」

UV刹那―1「ブリーフィングに遅刻するぞ。市民右近」

R右近―7「…………階段をのぼるわ。さすがにもう」

UV刹那―1「市民右近は階段をのぼり終え、3階にたどりついた」

R右近―7「そうよね! さすがにね!」

UV刹那―1「市民右近が階段からフロアに一歩踏み出したところで、、突然足元が爆発した。半径5メートルが吹っ飛び、右近は爆死した」

R右近―8「(ボンバーマンかよ!!!!)
東雲「(……4連続爆弾はさすがに読めなかった)」

UV刹那―1「まあ、あとは何事もなく、309号室の前に到着したぞ」

UV刹那―1「(……)」

UV刹那―1「(右近は残機を3失った。右近から5メートル以上は離れることができなかった典雅もゲームオーバー)」

UV刹那―1「(……エレベーター、まさかの最適解だ。受付係は追ってくる。確実に1ZAPされる。だが、それで済む。エレベーターは『デスルーラ』と同義なのだ)」

UV刹那―1「(しかも、『三手ルール』の『5メートル縛り』を利用して、右近と典雅をまとめておくために、あいつわざと此紀と合流することを避け、まだエレベーターホールにいる!)」

UV刹那―1「(なんなの? 悪だくみの天才なの?)

UV刹那―1「(……お、動いたな)」

UV刹那―1「階段とはかなり離れた場所にあるエレベーターホールから、市民西帝が歩いて来た。市民右近と合流する」

R西帝―7「あ、右近さうわっ
弥風「3機減ったのか。それで済んでよかったな」
東雲「典雅様はゲームオーバーになりましたよ。まだブリーフィング前なのに」
典雅「参ったね。君にも此紀にも。まああとは気楽に観戦させてもらうよ」

R右近―8「ええーいもうドアを開ける!! もう知らん!!」

UV刹那―1「309号室のドアは何事もなく開いた。部屋の中にはブリーフィングオフィサーのインディゴと、市民此紀が立っている」

R此紀―2「あら。ご到着ね」

I市民―3「やあ。3名のトラブルシューターが時間内に来てくれたようだね。もう1人招集したはずだが、時間内に来ないような反逆者に用はない。ブリーフィングを開始しよう」


その3へ つづく




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