ゆるおに 鬼たちの『パラノイア2』その3
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鬼たちの『パラノイア2』その3
TRPG「パラノイア」を鬼たちが遊ぶ
~第2ゲーム『ブチ殺せ!!! 殺伐!!! ZAPスタイル』その3~



蘭香「お茶が入りましたわよ~」

UV刹那―1「では、少し休憩しよう。この間はプレイヤーも好きに喋っていいぞ。……あ、ゲームオーバーになった典雅チームは、他プレイヤーについて何か情報を持っていたとしても、そのあたりのことは黙っていてくれ」

R此紀―2「普段はコーヒーしか飲まないけど、たまには紅茶もいい香りね」
万羽「ね。あっ弥風、あたしのカップにもちょっと砂糖入れて」

典雅「スマートフォンで少しルールを調べてみたけど、刹那はゲームマスターとしてはかなり親切な部類だね」
蘭香「それはそのようですわね。『プレイヤーはルールブックを読んではいけない』という公式ルールがあるわりには、かなりの範囲まで質問に答えてくださいますし」

東雲「初心者が入ると、その都度ルールを緩めたりもするしな。『指摘されない限り、アルファ・コンプレックスは監視カメラのデータをチェックしない』っていう設定とか、経験者だけで回すと、まず無いぜ」
万羽「監視カメラは24時間有人管理+ZAPビーム搭載が普通よねー。つまりカメラの前で反逆行為やったら、その時点で即ZAP。他のプレイヤーが見てなくても」

弥風「此紀なんかは、その初心者用ルールを悪用してきてないか? あいつにそのルール適用したら、たぶんもう残機残ってないだろ」

R此紀―2「吠える吠える。大きい口叩いておいて、ブリーフィング前に残機3になってるもんだから、焦ってるんでしょうけど」
R西帝―7「あまり煽らないでください……。俺が睨まれます……」

R右近―8「何よこれ? まだブリーフィング前なのに、あの赤いボンバーマンのせいで、この残機よ! もう無理じゃない!?」
東雲「此紀様は残機8って、優秀すぎるだろ。ZAPスタイルとは思えねえな。親父はあと1回死んだ時点でプロパ打たれたら、生き残れたとしてもコミーエンド確定だから気を付けろ……つっても、2回打たれたら同じだしなあ」

典雅「やっぱりZAPスタイルだと、単独行動をするべきなのかな。他のプレイヤーと一緒にいると、どんどん背中を撃たれるということがわかった」
蘭香「ですが1人だと、有用スキルを持っていないと動けなくなることもありますわ。ブリーフィングビルの玄関ドアのように」

東雲「それなんだけどよ。あのドアを先回りしてた以上、此紀様は『セキュリティ』に振ってる可能性が高いよな。まあ女狐様はボーナスポイントをかなり持ってるんで、そこからステ振りが読めるわけでもねえけど」

弥風「あんなもん『上位クリアランスNPCにプロパ打ってドアのセキュリティを解除させる』で通れるだろ」
R西帝―7「いえ弥風様、今回に限り、此紀様のクリアランスはレッドに戻っています。どの結社でもレベルは3までしか上がりませんから、最高幹部のコミーでも、プロパを通せるのはイエローまでです」
弥風「そんなことは知ってるよ。どれがどうした」

R西帝―7「普通、イエロー程度にセキュリティ権限はありません。ましてあのビルの受付にはブルー市民がいましたし、セキュリティ管理は最低でもブルーの担当かと」

弥風「はあ? そんなもんオレンジかイエローにプロパ打ってから、そいつらをブルーにけしかけて打たせりゃいい話だろ。倍々ゲームで、セキュリティ担当が何色だろうが問題ない」
R西帝―7「あ。……あ、いえ、その手はダメです。プロパを打ってコミー洗脳したイエローやブルーは、しょせんは他結社の1代コミーですから『コミーレベル1』です。レベル1のプロパが通るのは同格か格下までなので、此紀様がプロパで動かせるNPCは、やはりイエローが限界です」

蘭香「……でも、弥風様のご意見は新鮮です。そうですわよね。『プロパを打たれた者もプロパを打てるようになる』というのは、なにもプレイヤーに限った話ではないのですわ。気付きませんでした……」
典雅「ああ。なるほど。NPCを『プロパ装置』にされると、かなりやっかいだね」

R此紀―2「(普通に『セキュリティ』で通ったわけだけど。まあ大口叩くだけあって、弥風のルールの読みは速いわね)」
万羽「(『NPCを利用する』って、むしろTRPGに慣れてない方が思いつく発想かも? あ、それか、もしかすると西帝の結社はパージなのかも。パージはNPCに仲間が多いから、『他のプレイヤーもNPCを使うはず』って思ってるとか)」
R此紀―2「(弥風が西帝にパージ選ばせるかしら? あいつが好きそうなのはサイオンとかでしょ)」
万羽「(『NPCを利用する』っていう発想が強いなら、パージありじゃない? TPRGの『プレイヤー同士がトークで遊ぶもの』っていう暗黙の了解をあんまり知らないなら、ありえると思うわー)」

R右近―8「そういや典雅、あの爆弾階段で先行してくれようとしてありがとね。身代わりになってくれようとしたんでしょ」
典雅「いや、礼はいらないよ。最初は君を先行させて、距離を取ってついて行こうとしていたわけだから。それができないと言われた時点で、ほぼ私のゲームオーバーは見えたから、せめて君の残機を温存してあげようと思ったんだけど」
蘭香「(……こういうところが典雅様はダメなのですわ。こんなことを言われたらキュンとしてしまいます。んもー!!)」

東雲「UV様ー。まだブリーフィング前だから、シナリオ変更ききますよね? 親父は残機2だし、西帝君も残機3ですよ。せめて表ミッションの難易度くらい下げてやってくれませんか」

UV刹那―1「……ま、考えておこう。此紀はクリアランスをレッドまで下げている時点で、かなり手加減してくれているので、あまりお前たちにばかりも肩入れできないが」

R右近―8「あの4連続爆弾、とても手加減してるプレイヤーの所業とは思えねえわよ!」
東雲「ボンバーマンプレイはパラノイアの華だけどな。俺も結構やるし」
蘭香「どんどんパラノイア格言が出てきますわね」

典雅「私はストレートスタイルが向いているみたいだ。ZAPスタイルは動き方がよくわからなくて駄目だね」
蘭香「そもそも、典雅様がTRPGをなさることが意外でしたわ。パラノイアにも何度か参加されていますのね」
R西帝―7「一族のTPRG経験者の数には、俺も驚いたな。決してメジャーな遊びじゃないだろ」
典雅「TRPGは少し前に流行ったからね。まあ誘われて時間があれば参加してるよ」

UV刹那―1「なにしろ山奥でひっそり暮らしている身だからな。TRPGは道具も何も必要なく、テーブルを囲むだけで遊べるから、娯楽としてヒットしたんだろう。一時期など『麻雀やる? クトゥルフにする?』が合言葉になっていた」

蘭香「クトゥルフとは、ラヴクラフトのクトゥルフ神話ですか? TRPGと関係があるんですの?」
典雅「ん? 蘭子はTRPG自体は知っているんじゃなかったか? 『TRPGといえばクトゥルフが題材』というイメージだけどな」
R西帝―7「ネットのリプレイとかだとクトゥルフ一強みたいなところありますが、それ以外のTPRGもたくさんありますよ」
弥風「お前はそういうの詳しいよな。僕はとんとわからないが。何が面白いのかもよくわからん」

R此紀―2「TRPGはコミュニケーションゲームだから、弥風みたいなタイプには向いてないんでしょ。娯楽を『1円にもならないことで白熱するな』ってぶった切る時点で、遊び全般に向いてないと思うけど」
万羽「まーまー。あたしはTPPGわりと好きよ。テレビゲームとかはやんないけど、これは面白いと思う」
東雲「万羽様はそういうタイプでいらっしゃいますよね。コミュニケーションゲームがお好きなんでしょう」
R右近―8「ていうかバカ息子、あんたがTRPGやるのは知ってたけど、意外な趣味よね。そのナリでこの遊び?
東雲「鏡持ってきたろか?

R西帝―7「街の方まで行くと、カードゲームとかボードゲームとかのショップに、TRPGプレイヤーも集まったりしますが、東雲さんいたらちょっと入りにくくなるな。右近様みたいな女性プレイヤーはいますよ
UV刹那―1「マジか。人里のTRPG事情は知らないが、こういうのもTRPGをやるのか?」
R西帝―7「っていうか、言ってしまうとアナログゲームの店を出入りしてる客は全員オタクなんですよ。ロリ系はオタク率が高いので、ときどき見かけますね」

蘭香「でも、確かに東雲さんがTRPGを遊ばれるのは意外ですわよね。前回も思いましたけれど」
典雅「そうだね。右近や東雲もTRPGをやるということは知らなかった」
R右近―8「アタシはほとんどやったことないけど、暇なときとかに誘われたらちょっとだけ。あんたと同じような感じ」
東雲「どんな遊びでも、誘われたらやりますよ。トランプから風俗遊びまで」
R右近―8「アンタちゃんと店は選びなさいよね」

R此紀―2「オタクといえば、豪礼は映画オタクだけど、ゲーム系は全然やらないわよね?」
R西帝―7「やりませんね。興味がないんでしょう。ましてやトーク系は喋るのが面倒でしょうから」
典雅「克己なんかもTRPGは合わなかったようだね。一度囲んだけど、向いてないようだった」
東雲「克己様はそもそも娯楽全般に関心がないようですね。映画もご覧にならないし、本なんかも読まれません。エロいこと以外は何が楽しいかわかんないんでしょう」
弥風「動物かあいつは?
R此紀―2「あら、克己に一番近いのがあんたでしょ? 娯楽や趣味に興味がないって、そういうことでしょうよ」

UV刹那―1「パラノイアはただでさえギスギスするゲームなんだから、ゲーム外でまでギスギスするなよ」

弥風「……此紀がこういうゲームをかなりやってるというのも意外だけどな。お前、そんなに時間のある女でもないだろ」
R此紀―2「誘われたらやるわよ。私はクトゥルフ系より、パラノイアの方が合ってるわね。『汝は人狼なりや?』も好き」
典雅「君は嘘をついたり暴いたりするのが好きだからな」

R西帝―7「え? 『人狼』までやるんですか?」
蘭香「あら? 私はむしろ『人狼』のほうを存じておりましたけれど。伊集院光のラジオで聴いたことがあるので」
UV刹那―1「『汝は人狼なりや?』は、近年ブームが来たと思うぞ。テレビなんかでもたまにやっている」
R西帝―7「そのブームは知っていますが、あれかなり頭を使うゲームでしょう。一族でやる方がいらっしゃるとは思わなかったな」

R右近―8「今全員がdisられたわよね?」
東雲「ナメてもらっちゃ困るぜ西帝君。万羽様はこう見えても知的ゲームがかなり強いぜ」
弥風「お前も今万羽をナメただろ?
万羽「失礼しちゃうわー」

UV刹那―1「万羽は強いし、キレたりギスギスしたりもしないから、ゲームマスターとしては助かるタイプのプレイヤーだな」
蘭香「あ、私はわりと白熱してしまいますわね……。反省しますわ……」
典雅「それだけ真剣にゲームに入り込んでるんだろう。若くていいね」
R右近―8「そうね。TRPGで斜に構えられても楽しくないし。白熱するプレイヤーも見るのも面白いわよね」

UV刹那―1「さて。なんとなく良い話でまとまったところで、ゲームを再開するか」


その4へ つづく




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