ゆるおに 鬼たちの『パラノイア2』その5
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鬼たちの『パラノイア2』その5
TRPG「パラノイア」を鬼たちが遊ぶ
~第2ゲーム『ブチ殺せ!!! 殺伐!!! ZAPスタイル』その5~



弥風「ふうん。此紀は結社任務を達成してなかったのか。ま、お疲れさまだな」
此紀「…………」
万羽「別にあのまま終わりでよかったのに、なんであんたたちは残機を削り合うのよー。もー」

右近「生存終了できたし、結社任務も達成できたし、表ミッションもおこぼれ達成。上々じゃない?」
東雲「イエーイ」
右近「ヘイヘーイ」

刹那「不運と幸運を使い分けた西帝。高慢さに溺れた此紀。漁夫の利をちゃっかり持って行った右近、というところか」

典雅「そしてブリーフィング前にゲームオーバーになった私だね」
蘭香「いいのです。典雅様は固形食を掲げて『これがエビだ!!』と言い張ることにならなくて済んだのですから……」

東雲「此紀様、コミーじゃないの珍しいっすね。どうしたんですか? 普通にコミーだったら勝ってたでしょうに
此紀「うるせえ!! ZAPスタイルだし、弥風が狡猾に仕掛けてくるだろうから、退避用と攻撃用でMT能力が2つ欲しかったのよ! 他のプレイヤーには『私はコミーだ』っていう思い込みがあって、私からは離れたいだろうから、本当にコミーじゃなくても単独行動することになると思ったし!」

右近「ああ、そこは実際に、あんたは単独行動することに成功してたけど」
東雲「『汝は人狼なりや?』で言うところの、『狩人抑止力』を選んだってことですね。実際にその力を持ってなくても、持っているのと同じくらいに他プレイヤーをビビらせるっていう」

弥風「別にその戦法はいいと思うが、それならお前は残機をギリギリまで減らしてデブリーフィングに来るべきだったろ。残機に余裕のあるお前がプロパを打ってこなきゃ、なんで打たないんだという話になるだろうが」
此紀「……疑われたところで、残機が8もありゃ余裕だと思ったのよ! 何よあのハメ殴りは!」
弥風「西帝はあそこまでMT能力を温存したからな。お前はMT能力を消耗していた上に、空腹状態。1機くらい捨てても、飯くらい食っときゃよかったろ」
万羽「それはあたしも思ったけど、別に『表ミッション達成+生存終了』がクリアできたらそれでいいと思って、強くは言わなかったわね」

東雲「『ハメ殴り』って言葉、エロいと思わねえ?」
西帝「思いました。此紀様が仰ると味わいが増しますね」

刹那「此紀の敗因は、残機数の多さで油断したことと……ブレインを活かしきれなかったという点もあろうな。此紀と万羽は想定していた勝利条件が異なるので。万羽は結社任務重視型のプレイヤーだが、今回は『結社任務を捨てる』という此紀に頷いて、『ならばあとは生存終了で良し』と考えていたのだろう。だから万羽も、あまりリスクヘッジのことは考えなかった」
万羽「そうそう。最後に西帝と残機を削り合うの、あたしは想像してなかったし。聞いてもいなかったし」

此紀「……さすがに私だって、万羽にあんたの親父の鼻を明かすことだけが目的とは言えないわよ」
右近「中途半端に悪役になりきれないところ、あんたっぽいわよね」

典雅「結社任務の難易度は、どこも同じくらいだったのかな」
蘭香「そうですね。右近様の結社任務が少し多いかしら? とは思いますけれど」
刹那「『2カ所以上の公的施設の破壊』と『公的施設従業員の殺害』か? 右近が実施したように、ショップを強襲すれば『公的施設の破壊と従業員の殺害』は同時に達成される。だから前者は2カ所と指定した。もっとも、今回の結社任務はどれも簡単にしたつもりだが。ZAPスタイルで難しい結社任務を与えても手が回るまいし」

万羽「此紀の結社任務『両方のMT能力を発動させる』は、1日目のうちにNPC相手でもいいから『感応』を使ってたらよかったのにね。空腹状態じゃない分だけ成功率も高かったし。あと『テレポート』で帰らなくても、時間はあったんだから歩いて帰ってもよかったのに」
此紀「残機数と、表ミッションの回答をあんたが思いついたことで、もう時間まで引き篭もってりゃ勝利だと思っちゃったのよ……」
典雅「君はそういうところあるよな。逆風に弱いし順風すぎても油断するみたいな」

万羽「今回そばで見てて思ったんだけど、此紀は序盤から張りつめてるから、一度『勝てる』って安心したら、もう壁に背中をつけて息をひそめる、みたいな感じになるのかもね」
刹那「それはあるな。此紀はMP消費型だから『温存』や『安定的リスク回避』に思考が行きがちだ。お前や弥風はMPを消費しないから、勝負に行けるのが強みだな。実際、この安定志向によって、此紀はいつも残機を多く保てるんだが」

蘭香「そういえば前のゲームでも、此紀様はデブリーフィング開始の時点まで、おひとりだけ残機数が多かったですわ。……それからの展開は……今回とほぼ同じですけれど……」
刹那「まあ、此紀は『万羽や弥風タイプのプレイヤーと競合しなければ、ほぼ勝てる』というプレイヤーなので、相性の問題もあるだろう」
此紀「……うるさいわね……もう……」

刹那「あと、結社任務といえば。今まで明確に聞かれなかったので言わなかったが、『デスルーラによる瞬間移動マシン損壊』も『公的施設の破壊』に含めている。第1ゲームで東雲が結社任務をクリアしていたのは、俺の有情ではなく、これを満たすことによる」
東雲「あ、そうだったんですか。……にしても今回は『デさないルーラ』だったんで、2カ所は爆破させなきゃいけなかったわけですが」
右近「デスレパは楽しいわね。結社特典は使い勝手が悪いけど、今回みたいにブッ放てると面白いわ」
東雲「ちなみに第1ゲームでの俺は、支給された結社武器を、ブリーフィングビルの中に隠してます。これは爆弾を仕掛けたのと同じタイミングですね」

弥風「そういや『感知式爆弾』は、『引っかかった人間が爆発のトリガー』って扱いになるんだな。『爆弾を仕掛けたやつ』じゃなくて」
刹那「そのあたりは状況によって判断を変えることもあるが、今回は此紀に『爆破』や『殺害』の結社任務は無く、トリガーを『爆弾を仕掛けた此紀』にしても誰のメリットにもならないため、『引っかかった西帝が爆破のトリガー』と解釈した」
弥風「ふうん。『誰のメリットにもならない』なんて観点からもジャッジを変えていくのか」

西帝「刹那様はバランス型のゲームマスターですから、遊んでいて安心感があります。表ミッションも結社任務も、『絶対に不可能』というものは出てこないですよね」
弥風「そこを周回プレイヤーに逆手に取られてる、とも言えるが」
刹那「いいんだ。難易度は常にビギナーに合わせる。少なくとも俺の卓ではそう決めている」
右近「ヒューヒューやさしー
東雲「男前ー
刹那「うるっさいわ!!!

典雅「結社特典が『あつかましさ+3』のエンプラが強いかと思って選んでみたけど。結社任務の『所持金を300クレジット』にする方法がわからなかったな。所持金を3倍にしろ、というのはなかなか難しいと思うんだけど、どうすればこれは達成できたんだ?」
弥風「そんなもん『手先の早業』でスるなり、『偽造』でクレジットを作るなり、インフラレッドからカツアゲしたりすればいいだろ。お前の結社任務は一番簡単だ」
蘭香「(典雅様は弥風様と違って、そんなに悪いことをポンポンと思いつかないのですわ……。典雅様の長所です……)」

刹那「あ、ハウスルール……というか、今まで参照されることもなかったルールなんだが。『エンプラ結社員は目が肥えているため、偽造クレジットを持ち帰っても結社任務達成とはならない』。なので弥風の挙げた例の中だと、『偽造』ではダメだな」
弥風「ん? 西帝は偽造したクレジットを、エンプラの違法ショップで使ってるだろ。『エンプラ結社員は目が肥えてる』なら、あの本の買い物が成立しないはずだろ」

刹那「……」

刹那「あそこはあくまでエンプラ結社員が『経営している』店であって、店員は雇われの他結社員だったんですー」
弥風「無理だろ。違法ショップの従業員に、他結社のやつは雇わない。絶対に自分の結社員を置く」

刹那「……」

刹那「じゃあ目が肥えているのは『任務達成可否の判断担当者』だけだ! これで満足だろ!!
弥風「別にそんな細かい指定じゃなくても、『偽造クレジットを見抜けるのはブルー以上の結社員だけ』とかですり抜けられるだろ。店員はグリーンだったんだから」

刹那「西帝! お前のボスがうるせえ!!!

西帝「すみません……。こういう方なんです……。『正しい指摘で他人を怒らせろ』って競技があったらオリンピック選手なんです……」

典雅「整合性なら弥風の方が取れるんだろうが、どちらのゲームに参加したいかといったら、刹那がゲームマスターをやっている方だね」
蘭香「そうですね。整合性よりも温情がありがたいですわ」

此紀「整合性から答えを逆算した場合、その『温情』とかから回答がブレたら困るっていうのが弥風の言い分なんでしょ。エンプラの違法ショップで偽造クレジットが使えた以上、エンプラの結社任務に『偽造クレジット』を持ち帰れるはずだ、っていう」
万羽「まー『UV様の言うことは絶対』だから、UV様がダメって言ったらダメなんだけど」

此紀「腹は立つけど、言い分の理なら弥風のほうにあるのよね。たとえば『偽造クレジットでも結社任務OKとなるのかどうか』のリトマス試験紙として、エンプラのショップで偽造クレジットを使ってみる、っていうプレイヤーも出うるわけだし。それで、買い物はできたけど結社任務ではダメ、って最後に言われたら理不尽に感じるでしょ」
東雲「……ですね。なるほど。周回プレイヤーこそ、そういうところで転びそうっすね」

刹那「……一応、テレパシー能力を持つUVなので、『あ、このプレイヤーはルールや条件を勘違いしてるかな?』と思ったら、取り返しのききそうな段階で、そっと確認するぞ。そこで俺よりも正当性のある主張をしてきたら、まあこちらが折れる。『他プレイヤーが故意に勘違いさせている』という場合などは、戦術のひとつなので口を出さないが」

此紀「刹那はゲームマスターとしては普通に優秀だし、バランスが取れてるわよ。『パラノイア』の世界観そのものが、『整合性』と親和性が低いから、カバーしきれない部分があるのは仕方ないと思ってるわよ」
弥風「整合させようと思ったら無限の解があると思うが」
此紀「誰もがあんたと同じスピードで物事を考えるわけじゃないのよ。つくづく、TRPGに向いてないわね」
万羽「『汝は人狼なりや?』だと、1人だけ正解に辿り着いてるけど、そのまま死んじゃうタイプよね」

西帝「『人狼』なら、弥風様は圧倒的に狼向きですね。早々に妖狐を当てに行って、仲間に告発させそうです」
東雲「あー、絶対に自分では告発しなさそうだな」
万羽「妖狐だったら、噛まれて告発される側よね。狼でしか生き残れなさそう」
弥風「なんで僕は悪口を言われてるんだ」
万羽「別に悪口じゃないわよ。褒めてもいないけど」

典雅「見ている間は文句を言っていたけど、遊んだら面白かったか?」
弥風「よくわからん。いい若いもんがこんなことをやってる暇があるなら、草野球でもやった方が身体が作れるだろ」
此紀「若いのは西帝と蘭香くらいでしょ。なんでそう言うことが原始人っぽいのよ」

弥風「それからシートを作ってて思ったんだが、『プロパガンダ』も1スキル扱いでダイスを振るべきなんじゃないのか? 確実に当たるのは強すぎると思うが。デブリーフィングの時点で残機が1多ければ自動的にコミーが勝つだろ」
東雲「前回の俺と同じことを言ってますね」
刹那「そこは何度か回してみて判断したんだが、前回の此紀も言ったようにTRPGに詰みはないというのが俺の考えだ。あと『プロパガンダ』の一撃必殺感はやはりパラノイアの華なので、威力を落とすとつまらなくなる気がする。なので俺は、結社任務の難易度を上げるなりでバランスを取っている」

万羽「っていうか、此紀が強いから錯覚しちゃうけど、普通コミーはこんなに残機を残せないわよ。一度でもプロパを打ったら『あいつコミーだ』ってバレるから、誘導尋問ひとつでいくらでもZAPできるもの。極端な話、『共産主義をどう思ってる?』って6回聞いたら潰せるんだし」
西帝「TRPGは『究極の空気を読むゲーム』という気がしますね。コミーを序盤で6回問い詰めないのも空気。誰も得をしないジャッジなら、誰かに得をさせるジャッジに変えるのも空気」
典雅「なんでもできるからこそ、『なんでもする』ということを控えないと成立しない遊びだね」

右近「弥風もそのあたりはわかってるんでしょ? 『ヴァイオレットにあんまり無理を言ったら逃げられる』って読んでたんだし」
弥風「リミッターやバランサーが必要なのはわかる。空気がどうのという話になるとよくわからん」
典雅「別に理詰めでやってもいいと思うけど、結局は遊びだからね。それこそ勝っても1円にもならないし、負けても1円も損をしない。だから面白いかどうかがすべてで、面白さを壊すようなプレイはよろしくないな」

此紀「1円にもならない草野球を『身体を作る訓練』として認めるなら、TRPGを『周りの空気を読んで一緒に楽しむ訓練』と考えればいいんじゃないの? それも重要な技能だってことはわかるでしょ」
弥風「まあ、草野球でお前ら(※豪礼率いる『スカルゲッターズ』。此紀・典雅が所属)が、豪礼と宣水と斎観を一度に出してくると、『身長180センチ以上の選手は2人までにしろ!! 空気を読め!!』とは思う」

蘭香「スポーツでは体格の良い選手が有利ですけれど、TRPGにも『体格の良い選手』がいそうですわよね」
刹那「いるな。頭の良し悪しもあるが、それよりも要領や度胸が大きい。コミュニケーション能力の高さなども顕著に見える」
万羽「いえーい」
此紀「……」

東雲「草野球呼んでくださいよ。足は遅いですが、打率はそこそこですよ」
右近「アンタ野球やったことあるの?」
東雲「いや、バッティングセンターの打率だけど」
西帝「素人童貞じゃないですか」
蘭香「どうして西帝さんはときどき下ネタに寛容なのですか?」

刹那「あんまり俺の孫の耳を汚してくれるな。……さて、そろそろ締めてもらおうか」

典雅「私はあまり良いところがなかったけど、楽しかったよ」
蘭香「典雅様はテーブルについていらっしゃるだけで良いのです。ゲームが華やかになります」

西帝「裏技……いや、裏技と言うと『正攻法だろ』と怒られるな。いずれにしろ、普段の自分では選ばないような行動が拓けて、新鮮でした」
弥風「面白いかどうかはわからないが、まあ構造はわかった。ゲームマスターの気苦労も、なんとなくは」

右近「パワープレイヤーにハメられると腹立つけど、自分がうまく立ち回れると面白いわね」
東雲「そのへんは慣れもあるな。初心者がある程度動けるようにしてくれるから、刹那様がゲームマスターだとありがたい」

此紀「……」
万羽「ふくれないの。また遊びましょ~!」

刹那「次は俺もプレイヤーで参加したいところだ。ゲームマスターがいればな」


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